検索
レビュー

第1回 “8時間動作”にニヤリ──「AtermWM3500R」の“キラリと光る”ポイントを探る“WiMAX Speed Wi-Fi”「AtermWM3500R」ロードテスト(2/2 ページ)

ポータブルWiMAXルータの新モデル「AtermWM3500R」は、本当に“本命”なのか。ロードテストの1回目は、小型薄型軽量のボディに8時間動作のバッテリーなど、他機種と仕様を比べながらどこに魅力があるかを確かめた。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「WiMAX電波チェッカー」にもなる、視認性のよいインジケータ表示

photo レイアウトは変わったが、WM3300Rとほぼ同じインジケータ構成を継承する。バッテリー残量は残量が少なくなると「赤」「赤点滅」と変化する。サイズも大きめなのでパッと見で分かりやすいのがポイントだ

 WM3500Rのインジケータ表示は、WM3300Rで評判のよかったそれを継承。視認性がよく分かりやすいのが変わらず好印象だ。

 電波強度は4段階に独立して表示されるため、他機のように1つのインジケータで色分け表示されるより状態が一目で分かりやすい。WiMAXのエリアは着実に拡大しており、エリア内のホワイトスポット(入り組んだ場所など、電波が入りにくい場所)の改善も進んでいるが、WiMAXは3G/W-CDMAより使用する周波数帯が高いため、屋内への電波の入り具合や回り込み(回折)が3Gデータ通信と比べると苦手なのも事実。この点、WM3500Rならさっと施設の入り口などで電波強度を確認できるのがポイントだ。“WiMAX電波チェッカー”として、使いたい場所で利用できるかどうかのよい目安になるはずだ。

オプションのクレードルで、有線LAN対応+カンタン充電が可能に

photo オプションで有線LANポート付きの充電クレードルを用意するのもポイント。充電方法をラクにスマートにしたい人や家でもWiMAX通信を使う人は、本体と一緒にクレードルも購入しておくことを勧める

 このほか、比較製品に対する機能的なメリットが2点ある。

 1点は専用ドライバのインストールなしでもUSB接続で利用できる点で、Windows PCに接続するとUSB接続のWiMAXモデムとして機能する。本機はWindowsが標準でサポートするUSB LAN接続のリモートNDISを採用しており、WM3500RをUSBケーブル経由でPCに接続するとWindowsの標準ドライバがインストールされ、すぐWiMAXを利用したインターネット接続が可能になるのだ。

 これは、すこぶる手軽なだけでなくWindowsの標準ドライバで動作するので、いわゆる相性問題が発生しにくいメリットがある。例えるとUSB外付けのHDDやDVDドライブと同じと思えばいいだろう(そのまま使えず、動作に難があるUSBストレージは、現状ほぼないと思う)。他機種では、ドライバソフトウェアが通信モジュールのストレージ領域に保存されている(本体を差すとマスストレージ機器として認識される)ゼロインストール対応の製品も多いが、WM3500Rはさらに一歩進んだ便利さとなっている。

 もう1点は有線LANのサポートだ。WM3500Rは、オプションに有線LAN端子付きの充電クレードル「PA-WM02C」が用意されている。これにより、例えば自宅のデスクトップPCやネットワーク対応AV機器など、無線LANを備えない機器も本機のルータ機能を利用できるようになる。価格も手軽(実売3000円前後)で、Amazonや家電量販店の通販サイトでも普通に販売されているなど入手性も良好だ(2010年12月現在)。

 クレードルでのスタイルは、本体へ無理に有線LANポートを内蔵して(サイズが大きくなる)よりスマートに運用できるので、自宅や会社とモバイル時、両方のインターネット接続を1台の機器で済ましたいと考えるユーザーであれば特に利便性が高いと思われる。

 また、クレードルに置くするだけで充電できる手軽さも、今後、毎日利用していくうえで存在意義が大変大きい。WiMAX対応という枠を外しても、充電用クレードルがメーカー純正として準備されるポータブル無線LANルータは実は少ないのだ。

(続く)

 次回は、カタログスペックで「8時間動作」とする、バッテリー動作時間を実利用環境で検証する予定です。




前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る