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「これで2010年の目玉はコンプリート」――Radeon HD 6970&6950カードが登場!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

年内の登場が不安視されていた、次世代Radeonのハイエンドシリーズ「Radeon HD 6970」「HD 6950」搭載カードがデビューを果たした。初登場時からわりと潤沢に出回っているようだ。

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「4万円で最強」――“今年最後の大物”Radeon HD 6970カードが好スタート

11月からのイルミネーションに彩られた秋葉原UDX前の通り

 年の瀬が迫り、クリスマスムードの高まるアキバに、「2010年最後の大物」と言われたPCパーツが登場した。12月15日にデビューしたのは、AMDのハイエンドGPU「Radeon HD 6970」と「HD 6950」を搭載したグラフィックスカードだ。各社のカードが一斉に店頭に並び、価格はHD 6970カードが4万円弱から4万8000円の間で、HD 6950カードは3万円弱から3万円台半ばの間となっている。初回にしては両カードとも多めに入荷しているが、HD 6970カードは人気のため品薄だ。

 Radeon HD 6970とHD 6950は、10月から出回っているHD 6800の上位シリーズにあたるが、コアアーキテクチャなどの内部構造を大幅に変更にしている。GPGPUやダイの単位面積あたりの性能が高まったほか、電力消費の効率化も実現。標準仕様のカードにはともに2GバイトのGDDR5メモリを搭載しており、消費電力はHD 6970が最大250ワット、HD 6850が200ワットとなる。コアクロックは880MHzと800MHzだ。

 10月時点で年内の登場が期待されており、比較的まとまった数量が入荷したため、各ショップの反応はまずまずだった様子。特に上位のHD 6970カードが人気だ。ドスパラ秋葉原本店は「最上位ながら安いモデルなら4万円で買えるという割安感もあり、狙っていた人は多かったですね。初回は売り切れましたが、年内の再入荷も目処が立っているようなので、年末年始も買いやすい状況になる可能性が高いです」と語る。

 また、ツートップ秋葉原本店では、販売解禁時間の前から店内にHD 6970狙いのユーザーが集まっていたという。「7人の方が発売を待っていましたが、残念ながら入荷したのは6枚。申し訳なかったんですけど、お一人の方には涙を飲んでもらいました」とのこと。ただし、17日には新たなHD 6970カードが入荷されていた。

 好調な滑り出しの一方で、長期的なヒットを疑問視する声も聞いた。某ショップは「ベンチマークによっては、あまりスコアが伸びないという話もすでに流れています。ハイエンドカードは初回入荷を狙う人が必ずいますから、最初は順調だと思います。問題はその後ですね。様子見の多かったGeForce GTX 580と570も割と売れるようになってきていますし、真価が問われるのは年があけてからでしょう」と慎重な態度で見守る。

 なお、Radeon HD 6900シリーズには、2GPU構成のHD 6990もラインアップされているが、こちらの入荷時期はどこのショップもつかんでいなかった。パソコンショップ・アークは「マルチGPUの性能を生かせないゲームも少なくないですし、メインはやはりシングルコア最強モデルとなります。RadeonのカギはHD 6970が握っているというのは変わらないでしょう」と話していた。

パソコンショップ・アークに並んだRadeon HD 6970とHD 6950カード(写真=左)。ソフマップ秋葉原本館は取材時にHD 6970カードを売り切っており、HD 6950カードのみを在庫していた(写真=中央)。XFX製カードは初回価格が低く、HD 6970カードは4万円以下、HD 6950カードは3万円以下の値をつけるショップが多数みられた(写真=右)

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