画像圧縮規格「JPEG」の生みの親と呼ばれる安田浩さんをご存じでしょうか。セコム科学技術振興財団・理事を務め、長年の研究業績と技術普及の貢献が認められ、高柳記念賞を受賞しています。
JPEGに1980年代から関わっている安田さんは、画像圧縮技術の国際標準化の経緯について、「最終選考に残ったのは、日・米・仏の3案。フランス方式が優れているのは明らかで、日本は下りるからアメリカも下りてくれと説得した」と高柳記念賞受賞記念インタビューで話しています。
静止画の圧縮形式がJPEGに標準化された功績で「JPEGの父」と呼ばれた安田さん。動画のMPEGへの標準化が成功した理由については「キーワードは人集めで、多くの人を巻き込むことに成功しました」と語っています。
自国の利益ではなく世界中の人にとって便利になる方法を追求した結果、JPEGという便利な画像保存方法が決定し、普及したのです。私たちがいつも使っているJPEGに日本人の活躍があったなんて驚きですね。
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