スポンジがセンサーに!? 柔らかいMIDIコントローラー「The Cell MUSIC GEAR」
押したり、なぞったり、手のひらでつぶしてみたり。新しい演奏方法を提案。
センサー開発ベンチャー企業のタッチエンスと、楽器デザイナーの中西宣人氏が共同開発している「The Cell MUSIC GEAR」がクラウドファンディングサイト「Makuake」に掲載されている。
The Cell MUSIC GEARは、スポンジ状の触覚センサー「ショッカクポット」を4×4のグリッド状に配置し、圧力を検知することで音をコントロールできるMIDIコントローラーだ。通常のMIDIコントローラーはボタンをタップ、あるいは画面をなぞることなどでコントロールするが、The Cell MUSIC GEARはセンサーが柔らかいために3次元的な演奏が可能だ。
MIDIコントローラーであるため、これ単体で音を出すことはできない。MacであればGarageBand、WindowsであればStudio One PrimeなどのDAWソフトと連携させて使用する必要がある。こう聞くと難しそうにも思うが、各種DAWソフト向けのサンプルプロジェクトを提供し、細かい設定をしないでも楽しめるように配慮するという。
それではどのような演奏が可能なのか、中西宣人氏のデモ演奏を見てみよう。
このThe Cell MUSIC GEARのクラウドファンディングは6月29日まで実施されている。目標金額は80万円で、5月20日現在のところ、14万5000円が集まっている。The Cell MUSIC GEARの完成品を受け取れるコースは2万8000円(税込)からとなっている。なお、このプロジェクトは目標金額に達した時点で売買契約が成立するプランのため、目標金額の80万円が達成されない場合は支払いは発生しない。ちなみに筆者は2万8000円コースに出資した。
さらに、この製品にはUSBポートだけではなく、シリアル通信用のポートも設けられている。公式サイト自身がこれを用いてハッキング、プログラミングなどで改造することを推奨しており、そのためのSDKは2016年10月1日から配布予定となっている。
今までのMIDIコントローラーには飽きてしまった、遊び足りない、という人は必見の製品だ。
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