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わたし、○○はじめました(1):歯は女の命です!?――電動歯ブラシで目指せ“口腔美人” (2/2)

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信頼のブランドの新製品

Sonicare RS-912

photo Sonicare RS-912 価格2万7800円。除菌器が付属されない本体のみのR-902が1万9800円。付け替えブラシはミニサイズとスタンダードサイズの2種類。交換は3カ月目安で価格は1480円(税込み)

 「東急ハンズでは10年間にわたりアピールし続けています」(松山さん)という信頼のブランド「Sonicare」。歯科医のオススメとしてもよく見かける。

 RS-912は、2007年末に発売された新製品。前モデルよりもボディが30%のスリム化、16%の軽量化に成功し、操作性も向上した。本製品には紫外線除菌器が付属されており、菌からブラシヘッドを守り衛生的に保ってくれる。

 2分間という歯科専門家の推奨するブラッシング時間で自動的に止まるタイマー機能を備えている。口腔内の上下・表裏を4つのパートに分け、1つのパートで、30秒のブラッシングを目安としており、次のパートに歯ブラシを移動させるよう30秒の経過を音で知らせてくれる。

 必要に応じてブラッシングパワーを変えることも可能だ。徹底したプラーク除去には高速を選び、敏感な部分をブラッシングするときは低速に切り替えるなど用途に合わせた使い方ができ、自由度も高い。

 なお、購入から2年間は無料で修理してくれる。購入後効果を実感できない場合は購入から30日間以内であれば、購入代金の全額返金が保証されるというのもうれしい。

高周波数でホワイトニング

東レアイリーブ ウルティマ UT-610

photo 東レアイリーブ ウルティマ UT-610 1万6800円

 UT-610は昨年発売された最新機種。「人間の体に浸透しやすく安全な周波数」(東レアイリーブ)とされる160万ヘルツを採用している。1日2回の歯磨きで歯垢の97%を除去するという実験結果(※)も得られているという。

 「コーヒー・タバコなどのステインや“やに”などを浮かして、取れやすくしてくれます。ホワイトニング効果が高い商品ですね」(松山さん)

 また歯垢とともに、歯垢の中にいる細菌も一緒に飛散させる45秒ごとに0.5秒ずつ停止するペース配分機能や、振動なしで超音波のみのブラッシングが可能になるなどの機能を搭載。超音波のみのブラッシングは、歯を磨く前後に当てることで、より歯垢の組織を壊す働きをするそうだ。

 ブラシは、柔らかめの「超先細毛」、ふつうの「フラット毛」、ややかための「ダイヤカット毛」と3種類が用意。さらに持ち運びに便利なキャリングケースも付属される。

photophoto ブラシ3種類とキャリングケースも付属(左)。 新製品はスリムハンドルを採用。細身で握りやすくなった(右)

 デザインは、ロングネックで奥歯まで届きやすく設計されており、歯科医の奨める歯ブラシの握り方“ペングリップ”もしやすいように、グリップ部分も細身で軽くなっている。

※アメリカのクリーブランドクリニック財団の臨床結果によるもの

値ごろ感のある高速回転式

ブラウン D120 13WE

photo ブラウン D120 13WE 3080円

 充電式ながらシンプルな操作性が人気のタイプ。価格も手ごろだ。松山さんは「電動ハブラシ初心者が、電動ハブラシとはどんなものかを体験するにも、手に取りやすい製品ですね」と説明する。

 本製品は、これまで紹介した2製品とは違って高速回転式の商品だ。ブラウンの製品全体が高速回転式を採用している。しかし毛先を精密に丸く加工しているため、高速回転式ながら優しいブラッシングが可能だ。

 ブラシが消耗するとブラシのブルーの色が褪色し、ブラシの交換時期を知らせる(交換目安は3〜4カ月程度)。

ランチ後や携帯に便利

クレスト スピンブラシ プロ

 最近では手磨きブラシでも、くるくる回るブラシが出回り、人気も高い。「ブラシが回るタイプが東急ハンズでも売れ筋になってきてます」(松山さん)

photophoto クレスト スピンブラシ プロ 1344円(左)。 手磨き歯ブラシの中で人気の製品「たんぽぽの種」 473円(右)

 クレストスピンブラシは、この手磨きブラシに近い形が特徴。ヘッドは、2段構造になっている独自のブラシで、反転振動式ブラシ(上部)とステイン除去ラバーのついた前後振動するブラシ(下部)の両方の作用で、効果的に歯垢や歯の表面のステインを除去する。

 手磨き歯ブラシが高額になっていく中、電動歯ブラシでも1500円以内と手磨き製品と同じような感覚で購入できる。これまで紹介してきた製品とは違い、電池式のためランチ後に会社など家以外で使用するなど携帯に便利だ。

電動歯ブラシを選ぶコツは?

 最後に松山さんに電動歯ブラシを選ぶコツを伝授してもらった。

 「やはり自分が歯のどういう点を気にしているのかが決め手になってくると思います。それが歯なのかそれとも歯茎なのか……。それによって選択する商品(高速電動 or 音波)は異なります。20代、30代までは、高速電動歯ブラシでスッキリ感を味わうのもいいでしょう。40代以上の方には、歯周病予防などで音波歯ブラシの利用をオススメしますね。それに、デザイン(コンパクト&軽量)を重視するか、機能性だけを求めるのかを決めることによっても商品を絞ることができると思います」(松山さん)

 ただ、電動歯ブラシといえども限界がある。慢心はいけないようだ。「歯を傷めてしまうため、ミガキ粉はジェル状のものや、研磨剤のないものを提案しています。また、歯間に入った汚れはなかなか落ちません。歯間ブラシやフロスなどを一緒に使用するとより効き目が高くなりますよ」と松山さんがアドバイスをくれた。

 オーラルケアの進化を実感。自分が口腔美人になれる日はそう遠くないかもしれない。

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