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CPUには、Transmetaの「Crusoe TM5800 933MHz」を搭載。コードモーフィングソフトウェア(CMS)と呼ばれる変換ソフトウェアを使ってx86命令をエミュレートしている。また、「Crusoe Persistent Translation Technology」(PTT)を採用し、従来のCrusoeよりもWindows XPの起動時間を短縮している。メモリは標準で256Mバイト、最大で384Mバイトまで増設可能。ちなみに、メモリの約24Mバイト分がCMSのために消費されるため、快適な動作を望むならメモリを増設したほうがよいだろう。
ハードディスクは40Gバイトを搭載しており、サブノートクラスとしては十分な容量をもつ。光学ドライブは、DVD-ROMの読み出しとCD-R/RWの書き込み・書き換えが行えるDVDコンボドライブを採用している。光学ドライブは着脱可能な「モバイルマルチベイ」に収められており、使用しないときはドライブを外して、より軽量化できるウェイトセーバーや「増設用バッテリユニット」に交換できる。オプションの「内蔵バッテリパック(L)」と増設用バッテリユニットを併用すれば、最大12時間の連続駆動が可能だ。
本体右側面。手前からヘッドホン、PCカード、IEEE1394、CRT出力の各ポートとスロットが並んでいる。CRT出力は変換ケーブル経由でVGAケーブルと接続する(クリックすると拡大します)
本体左側面。DVDコンボドライブは着脱可能なモバイルマルチベイに収められており、ウェイトセーバーや増設用バッテリユニットに交換できる。ディスプレイの側面に付いているのは無線LAN用のスイッチで、強制的に無線LANを使用不可にできる(クリックすると拡大します)
本体背面。2つあるUSBポートはUSB 2.0に対応している。S端子経由で家庭用テレビに接続することも可能(クリックすると拡大します)
無線LAN搭載で、出先でも手軽にインターネット接続可能
FMV LOOX T93CはIEEE802.11b準拠の無線LANを内蔵しており、ホットスポットなどでも手軽に無線LAN経由でインターネット接続が可能。Ethernetポートも装備しており、会社では有線LAN、自宅やホットスポットでは無線LANやモデムといった使い分けも可能だ。メールチェックも本体のメールボタンを使ってワンタッチで行える。
なお、FMV LOOX T93Cシリーズには、無線LANの代わりに最大128Kbpsのパケット通信(つなぎ放題)が行える「AirH"IN」を搭載したモデル「FMV LOOX T93C/W」も用意されている。無線LANとAirH"INはどちらか一方しか選択できないため、どんな使い方をするかを十分考慮に入れながら選ぶ必要がありそうだ。
2003年4月時点の実売価格は18〜19万円となっており、気軽に持ち歩ける光学ドライブ搭載ノートPCとしてはリーズナブルといえる。CPUのパフォーマンスが不足しているのでパワーを求めるユーザーにはお勧めできないが、モバイル用のサブマシンとして割り切るなら十分だ。光学ドライブを内蔵したコンパクトなノートPCを求めるユーザーにお勧めしたい。
参考ベンチマーク値
「PCMark2002Pro」と「3DMark2001SE」のペンチマークテスト結果
[赤坂賢太郎, ITmedia]
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