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» 2018年07月31日 06時00分 公開

IGAS 2018:UV機特有の“隆起印刷”のデータ作成を大幅に簡易化、キヤノン

キヤノンは、UV硬化型フラットベッド機「Arizona 1280GT」を用いた隆起印刷ソリューション「Touchstone」を国内初出展した。

[宮城谷慶一郎,BUILT]

 キヤノンマーケティングジャパンは、UV硬化型フラットベッドインクジェットプリンタ「Arizona 1280GT」を用いた隆起印刷ソリューション「Touchstone」を「IGAS2018」で国内初出展した。

国内初提案となったTouchstoneによる各種サンプル

 「Arizona 1280GT」は、吐出インクを空中で合体し、その量を最大8レベルに可変する「オセ・バリアドット・テクノロジー」を採用。これにより、中間色やシャドー部を滑らかに表現できる。印刷メディアは木材、金属、ガラス、段ボールと多様な素材に適応し、建築資材の制作など幅広いビジネスシーンに対応する。インク色数はCMYK・Lc・Lmに加え、白とクリアーも選択可。

 会場では、同機を用いた隆起印刷ソリューション「Touchstone」による各種出力サンプを披露した。これは、木目やタイルのテクスチャーの再現をはじめ、シズル感・メタル感・エンボス調など、クリアインク搭載UV機ならではの“隆起印刷”を簡易化する専用ソフトウェアである。これまでは、オペレーターが隆起印刷の階層を細部にわたり設定してきた手間を大幅に軽減。印刷工程も、複数回だったものを1ジョブとして実行可能にするという。

UVジェルインク搭載IJP「Colorado 1640」

 一方、新開発のUVジェルテクノロジーを搭載した64インチUVインクジェットプリンタ「Colorado 1640」は、実機展示による出力デモンストレーションを実施。ラテックス、エコソルベント、UVインクそれぞれの長所を併せ持つとされるUVジェルインクは、その速乾性とメディアに対する熱負荷の低減が大きな特長になっている。熱によるインク乾燥を不要とすることで、熱に弱いメディアの変形を抑止、かつ対応可能なメディアの幅も広げた。出力スピードは最大毎時159m2(平方メートル)。会場のブース装飾はコーナーサインから壁面・フロアグラフィックに至るまで、同機による出力物で展開した。

図面印刷にも最適な新水性インク搭載機「imagePROGRAF TX-4000」

 2018年1月に発売となった、新開発の水性顔料インク搭載機「imagePROGRAF TX-4000」も実機展示。同機は5色顔料インク「LUCIA(ルシア)TD」を搭載し、CAD用途では図面出力時にインク受容層のない普通紙でも、細線や文字を鮮明に表現することができる。会場では、純正の屋外用耐水メディアによる出力サンプルを用いて、水性機ながら屋外掲出も可能な点をアピールした。

 なお、目下開発中のB2+インクジェット写真画質プロダクション印刷機「VOYAGE」は原寸筐体イメージ、技術解説パネル、出力サンプルの展示にとどまった。

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