国内初ボタン操作不要の“顔認識”エレベーター、次世代オフィスビル「新橋M-SQUARE Bright」が竣工(2/2 ページ)

» 2018年10月03日 06時00分 公開
[石原忍BUILT]
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リアルタイムでトイレの空き状況をスマホで確認

 他の先進的ビル機能では、NTT東日本、バカンと共同で検討を進めるICT技術を用いたトイレの効率的利用方法がある。館内のWi-Fiとトイレブースに設置したセンサーで、入居者がリアルタイムで、空き状況をPC/スマートフォン上で確認できるシステムを導入した。トイレブースのデータが蓄積されることで、データを分析して、入居者などに男女間トイレブースの個数変更の提案に活用することができる。基準階のトイレブースは、男女間の間仕切り位置を変更することで、±1ブースの個数変更が可能な仕様となっている。

ICT技術を用いたトイレの効率利用の仕組み 提供:三井不動産

 また、ビルの玄関に位置する1階風除室のガラスフィルムには、JXTGエネルギーの「KALEIDO SCREEN(カレイドスクリーン)」を採用。スポットライト型のパナソニック社製プロジェクター「Space Player」で映像を投影する。通常は透明な風除室のガラスだが、人感センサーが来館者を検知すると、映像出力システムと連携して映像が映し出される仕組みで、エントランス空間を演出する。

映像投影時のエントランス 提供:三井不動産

 照明では、1階のエントランスホールにパナソニック製のアレンジ調色LED照明を設置。1日の時間帯に合わせた自然光のうつろいを再現する。出勤時間は朝日のような“目覚めの光”、夕方の退社時間は温白色の“くつろぎの光”、夜は色温度・照度を落とした“癒しの光”のそれぞれで人体のリズムを考慮した調光・調色を行う。

 その他、オフィス専用部のOAフロアには、端部パーティクルボードに東京都檜原村産の木材を配合したニチアス製OAフロアを採り入れた。地産地消の環境配慮と、港区の「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」にも適合しているという。

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