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節電、蓄電、発電で実現、電力自給が可能な駅:蓄電・発電機器
電力の自給を狙って、発電装置などをビルに設置する例が増えている。JR東日本は、駅舎の電力自給を目指して改修工事を進めている。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2012年5月8日、東北本線の平泉駅を改修し、電力自給が可能な駅舎とすることを発表した。改修工事は4月16日から始まっており、6月末から使用を始める予定。
平泉駅の電力自給は、節電、蓄電、発電の3本柱の対策を打つことで実現する。まず節電対策として、ホームや駅舎にLED照明を導入し、駅舎には遮熱塗装を施す。これで照明機器と空調機器が消費する電力を節約できる。
蓄電対策としては、蓄電容量240kWhの大型蓄電池を設置する。発電対策としては、出力78kWの太陽光発電システムを設置する。太陽光パネルの総面積は500m2(図1)。
太陽光発電システムで発電しながら蓄電池に充電し、夜間は蓄電池に充電した電力を使用することで、晴天の日なら駅舎で使用する電力をすべて自給できるとしている。平泉駅付近は、年間170日程度が晴天になると期待できる。JR東日本は、1年間に駅舎が使用する電力量の80%程度を太陽光発電システムによる電力で賄えると見込んでいる。
同社では今後、京葉線の海浜幕張駅や中央本線の小淵沢駅にも同様の改修を加えることを検討している。
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