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九州最大級のメガソーラー、物流倉庫の屋根を利用し年間200万kWhを発電:電力供給サービス
太陽光発電システムを自社施設に設置し、売電事業を始める企業が増えてきた。自社施設の屋根に設置して、発電した電力全量を売電するという形式が多い。大和ハウス工業は7月初旬から稼働を始める新築の工場の屋根に太陽光パネルを設置し、売電を始める。
大和ハウス工業は2012年7月11日、同社が所有する「ひびき国際物流センター(福岡県北九州市)」の屋根を利用して、出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した(図1)。発電した電力全量を九州電力に売電する。売電開始は10月の予定。
売電事業は大和ハウス工業の関連会社である大和エネルギーが担当する。大和エネルギーが、大和ハウス工業からひびき国際物流センターの屋根を借りる形を採る。メガソーラーの建築は大和ハウス工業が担当する(図2)。
ひびき国際物流センターの屋根面積は約2万3200m2。ここに合計8244枚の太陽光発電パネルを設置する。太陽光発電パネルはすべて京セラの製品。発電容量の合計値は2MW。
年間の総発電量は200万kWhとなる予定。これは、一般家庭1世帯当たりの年間消費電力量(4734kWh、資源エネルギー庁の試算による)のおよそ420世帯分に相当する。売電による年間売上は8000万円ほどと見込んでいる。
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