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鉄道の運行にもメガソーラー、JR東日本が自社利用を目的に建設:スマートファクトリー
JR東日本が初めてメガソーラーの建設に乗り出す。これまでは駅に太陽光パネルを設置する取り組みを進めてきたが、新たに車両センターの未利用地に1MWの発電設備を導入する。発電した電力は車両センター内で消費するほか、余剰分は自社の配電線を使って鉄道の運行に利用する。
メガソーラーを建設する場所は千葉県にある「京葉車両センター」の構内で、現在使われていない土地に6600平方メートル分の太陽光パネルを設置する(図1)。発電能力は1.05MW(メガワット)になり、年間に約100万kWhの電力量を見込んでいる。これは首都圏を走る山手線の1編成が4周するのに必要な電力量に相当する。2014年3月までに稼働を開始する予定だ。
京葉車両センターはJR東日本が東京・千葉・埼玉の1都2県で運行する京葉線と武蔵野線の車両を収容するための基地である。メガソーラーで発電した電力は車両センターの構内にある事務所や車庫などで消費して、余った分は鉄道の運行に活用する。
JR東日本は鉄道や駅などで使用する電力の約6割を自家発電設備から供給している。そのために東京地区の100キロメートル圏内だけでも150か所以上の「運転用変電所」がある。メガソーラーで発電した電力も同様に自社の配電線を使って運転用変電所に送ることができるようにする(図2)。
鉄道会社は大量の電力を必要とする。JR東日本は今後も太陽光をはじめとして再生可能エネルギーの導入を積極的に進め、自家発電量の増加と合わせてCO2排出量の低減に取り組んでいく。1MWのメガソーラーで年間に約500トンのCO2排出量を削減できる想定である。
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