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地熱資源の開発が加速、新たに6件が国の補助対象に:補助金
2013年度に75億円の予算を投入して実施する地熱資源開発の補助対象に、新たに6件のプロジェクトが決まった。北海道と大分県で各2件、岩手県と富山県で1件ずつが選ばれた。2012年度から継続中の10件とともに、地熱発電に向けた地表調査や掘削調査を2013年度内に実施する。
地熱資源は洋上風力とともに、将来の再生可能エネルギーとして導入量の拡大が期待されている。ただし課題は開発期間が長期に及び、事業者の初期投資が膨大になることである。政府は2012年度から地熱資源の開発を対象に大型の補助金を開始して、2013年度と2014年度にも継続する方針だ。
2013年度に総額75億円の予算で実施する補助事業の対象プロジェクトとして、このほど第1弾の16件を決定した(図1)。10件は2012年度からの継続案件で、6件が2013年度からの新規案件である。
新たに選ばれた6件は、北海道の「上川地域」と「洞爺湖温泉地域」、岩手県の「網張地域」、富山県の「立山山麓地域」、大分県の「野矢地域」と「平治岳北部地域」のプロジェクトである。このうちの4件は地熱発電の規制が緩和された国立公園の中で調査を実施する。
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