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東日本の高速道路33カ所に急速充電器、2014年秋にサービス開始電気自動車

国内で電気自動車の販売が伸び悩んでいる。最大の理由は充電インフラが整っていないことだ。特に長距離の走行には充電が不可欠なことから、高速道路の運営会社が充電インフラの拡充に乗り出した。東日本地域のサービスエリアとパーキングエリア33カ所に急速充電器を新設する。

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 北海道を含む東日本全域で高速道路を運営するNEXCO東日本(東日本高速道路)が2014年秋をめどに、33カ所のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)で充電インフラの整備を進める。東北自動車道や関越自動車道などを対象に、SA/PAの上り線と下り線に1基ずつ、合計66基の急速充電器を新設する計画だ(図1)。


図1 サービスエリアに設置した急速充電器。出典:NEXCO東日本

 すでに首都圏を中心に9カ所のSA/PAに急速充電器を設置済みで、東日本地域の高速道路では42カ所に充電インフラが拡大することになる(図2)。例えば日本の高速道路で最長の東北自動車道では、埼玉県の川口ジャンクションから宮城県の菅生PAまでの320キロメートルのあいだで9カ所に急速充電器を設置する。最も間隔が開く場合でも66キロメートルの距離に収まる。

 NEXCO東日本は充電インフラを拡充するにあたり、日産自動車とジャパンチャージネットワークを加えた3社で事業を展開する。ジャパンチャージネットワークは日産自動車などが設立した充電サービスの専門会社で、首都圏を中心に会員制の有料サービスを提供している。すでにNEXCO東日本のSA/PAの一部でもサービスを開始した。

 当面の課題は急速充電器の設置地域を広げていくのと並行して、利用状況を見ながら各SA/PAに設置する台数を増やしていくことだ。急速充電器を使っても、日産自動車のリーフを例にとると、充電量を80%の状態にするまでに約30分かかる。各SA/PAに1台ずつでは、混雑時に待ち時間が長くなって、利用者の不満が募ることになりかねない。


図2 急速充電器の設置計画(右下の枠内は神奈川県の東部)。出典:NEXCO東日本

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