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横浜で増殖する乗り捨て式の超小型EV、70台を6300人が利用:スマートシティ
2人乗りの超小型EV(電気自動車)が大都市や観光地に広がってきた。EVのカーシェアリングでは国内最大の規模で展開する横浜市の「チョイモビ ヨコハマ」はサービス開始から5カ月で会員数が6300人に達した。新たに20台を追加導入して、合計70台の体制で利用者を拡大していく。
横浜市と日産自動車が共同で運営するカーシェアリングサービス「チョイモビ ヨコハマ」を利用する会員が着実に増えている。2013年10月の開始から5カ月間で会員数は6300人になり、横浜市の在住者が6割を占める一方で、市外からの利用者も4割にのぼる。会費が無料で1分間20円の安い利用料に加えて、横浜市内の58カ所で乗り捨て自由という利便性が好調の要因だ。
3月14日から新たに20台を追加で配備して、合計70台を使ってサービスを拡充する。使用するEV(電気自動車)は日産自動車が開発した2人乗りの「NISSAN New Mobility CONCEPT」である(図1)。全長2.3メートルの超小型ながら、最高速度は時速80キロメートル、航続距離は100キロメートルまで可能だ(図1)。
ただし「チョイモビ ヨコハマ」では短時間・短距離の利用方法が標準的になっている。これまでの会員の利用状況を分析したところ、利用時間は約15分、移動距離は3キロメートル程度が多かった。会員の属性では30代〜40代が中心で、男性が約4分の3、女性が約4分の1の割合になっている。
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