ニュース
東京湾岸でカーシェアリング開始、車両や充電器の状況をネットで配信:電気自動車
電気自動車を利用したカーシェアリングが全国各地に広がってきた。東京臨海副都心の中心地である台場・有明地区では、スマートフォンや車載端末から予約状況などを確認できる新サービスが動き出した。クラウド型のネットサービスを通じて利用者と事業者の双方に各種の機能を提供する。
東京湾岸の台場・有明地区は臨海副都心構想によって開発されたエリアで、オフィスビルや高層マンション、娯楽・商業施設などが集まっている。こうした職・住・遊の複合的な都市機能を発揮する場所を対象にして、電気自動車を利用したカーシェアリングの実証プロジェクトが2月10日に始まった。地区内にある4カ所の施設の駐車場にステーションを設けて、超小型を含む電気自動車を共同で利用できるようにする(図1)。
4カ所のステーションの周辺は平日・休日ともに来訪者が多いことから、航続距離の短い電気自動車の利用ニーズは高いと見込まれている。各ステーションと事業者のシステムをクラウド型のネットサービスで連携できるようにして、車両の予約状況や近隣の充電器の空き状況などの情報を配信する。ネットからの情報はスマートフォンやPCのほかにカーナビでも表示することができる。
この実証プロジェクトはITサービス大手の日本ユニシスが環境省の「平成25年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の1つとして実施する。複数のカーシェアリング事業者が同じシステムを共用して情報サービスを提供できる点が特徴である(図2)。利用者が別のステーションで電気自動車を乗り捨てできる機能のほか、バスやタクシーなどの公共交通機関と連携した機能なども盛り込んでいく。
関連記事
- 1200年の歴史がある鹿児島の離島に電気自動車、太陽光との組み合わせなるか
薩摩川内市が日本ユニシスの協力で実証事業を開始 - 1枚のカードで複数の充電サービスをカバー、3社が共同
JTBや日本ユニシスが「おでかけCard」を発行 - 国内最大規模の超小型カーシェア、横浜市が日産と100台規模で
借りた場所と違う場所に返却できるシステムを導入 - 「スマート電気自動車」をカーシェア、大阪で15分150円
メルセデス・ベンツ日本とオリックス自動車 - 超小型電気自動車は街を変えるのか、ホンダが全国3カ所で実験を開始
さいたま市、熊本県、沖縄県宮古島市で
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.