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兵庫県のゴルフ場跡地にメガソーラー、1900世帯分を発電:太陽光
兵庫県篠山市のゴルフ場跡地で合計出力7.245MWのメガソーラーの建設が始まっている。旭電業が手掛けるプロジェクトで、中国ジンコソーラー製の太陽光パネル2万3000枚を設置する。
中国の大手太陽光パネルメーカーであるジンコソーラーは、このほど電気工事・配電外線工事 ・太陽光発電設備などを手掛ける旭電業の合計7.245MW(メガワット)のメガソーラー(兵庫県篠山市)に太陽光モジュールを納入したと発表した。
このメガソーラーは、篠山市にあるゴルフ場跡地に立地しており、工事は2期に分けて実施する計画。2016年5月に着工した第1期工事の設置容量は高圧で1.197MW、第2期工事の設置予定は特高で6.048MWとなっている(図1)。
ジンコソーラーによれば、メガソーラーを建設するゴルフ場は、造成済みの広い敷地で、太陽光発電プロジェクトの開発に非常に最適としている。なお、このメガソーラーに、ジンコソーラーは315W(ワット)の高効率太陽光モジュール2万3000枚を納入する。
設備は2018年7月に完工する予定で、稼働後の年間発電量は、日本の一般家庭約1900世帯分となる発電電力量を見込んでいる。発電した電力は、関西電力に全量売電する計画だ。
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