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石油大手がメガソーラーを続々建設、6.2MWを新たに加え総合エネルギー企業化推進:太陽光
石油製品の精製や販売大手であるJXエネルギーは、自社の遊休地を活用したメガソーラーを、富山県富山市、福井県坂井市、愛知県蒲郡市の3カ所に新たに建設する。
石油製品の精製や販売大手であるJXエネルギーは、総合エネルギー企業化を推進。1次エネルギーを顧客に最適な形で届ける「エネルギー変換企業」としてのポジションを狙っている。この流れの中で、従来の石油やLPガスなどの事業に加えて強化しているのが、太陽光発電や風力、バイオマスなど再生可能エネルギー事業である(図1)。
特にメガソーラー発電事業については、JXグループの遊休地を活用したメガソーラーの建設に力を入れてきたが、新たに3カ所に建設を行うことを決めた。新たに建設する3件は、富山県富山市の日本海石油構内に建設する富山メガソーラー発電所(2.8メガワット)、福井県坂井市の福井油槽所跡地に建設する坂井メガソーラー発電所(2.8メガワット)、愛知県蒲郡(がまごおり)市の蒲郡ガスターミナル跡地に建設する蒲郡メガソーラー発電所(0.6メガワット)で、2016年12月から順次送電を開始する。
今回建設する3件を加え、JXエネルギーのメガソーラー発電事業は合計17件、約41メガワットになるという。
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