大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」最新版、1万人レベルにも対応
サイボウズは4月14日、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」の最新バージョン「サイボウズ ガルーン 2.5」を発売した。従来製品の3倍以上のユーザー数に対応。大規模向け市場を狙う。
サイボウズは4月14日、大規模向けエンタープライズグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」の最新バージョン「サイボウズ ガルーン 2 バージョン 2.5.0(以下ガルーン 2.5)」を発売した。価格は63万円(50ユーザー)からだが、最長60日間無償で試用できる。
ガルーンは、「おてがる」「ひろがる」「つながる」をテーマに開発したグループウェア。2005年6月には、現行バージョンのガルーン 2をリリースし、現在1600社を超える企業で、75万人以上のユーザーが利用しているという。
今回リリースしたガルーン 2.5は、「スケーラビリティ」「検索システム」などを強化した。データベースにMySQLを採用し、アプリケーション単位でのデータベース分割が可能になった。そのため、従来製品の3倍以上のユーザーが利用できる。これまでは3000人規模までの運用を推奨していたが、1万人レベルの大規模な環境にも対応したという。
また、ガルーン 2.5と連携する「サイボウズ 全文検索サーバー for ガルーン」の販売も開始する。価格は20万7900円(50ユーザー)から。この全文検索は、ガルーン 2.5の「掲示板」「社内メール」「Webメール」「ファイル管理」の各アプリケーションに蓄積された情報を横断的に検索できるというものだ。設定されたアクセス権に応じて、検索結果に表示するアイテムを制限することが可能。アイテムの登録者や日時による絞り込みもできる。
このほか、画面にポップアップしてスケジュールなどを通知してくれるリマインダー「サイボウズ リマインダー for ガルーン」も用意。Webブラウザを起動していなくてもガルーン 2.5の新着・更新情報などをポップアップで通知できる。なおこのリマインダーの機能は、ベトナムの開発拠点で開発したという。
対応ブラウザは、Internet Explorer 6/7、Firefox 2.0、Safari 2.0。サーバOSは、Windows Server 2003、Red Hat Enterprise Linux AS 4/ES 4/5 Advanced/Linux 5をサポート。WebサーバはApache 2.0/2.2、IIS 6.0に対応している。
サイボウズの青野慶久社長によれば、2009年1月末までに3000人を超える規模の企業100社へ納入し、4億円以上の売り上げを目指す。その一方、飽和状態になりつつある国内グループウェア市場だけでなく、中国などの海外市場にも進出するという。サイボウズは以前、米国市場から撤退したこともあったが「今回はしっかり下調べして準備万端でのぞむ」
ボウズマンやネット販売の成功などで「一時はマーケティングに強い会社と見られていた」サイボウズ。だが、青野社長は「モノ作りの会社として見てほしい」という。「ガルーン 2.5は十分世界に通じるソフト。日本の代表選手として育てて行きたい」と抱負を語った。
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