10万円超の画像処理ソフト「VRS」の実力を見てきた
PFUのイメージスキャナ「fiシリーズ」に標準でバンドルされている、米Kofax製の画像処理ソフト「VRS(Virtual ReScan)」。オプション価格でも10万円を超えるVRSの実力を、「eドキュメントJAPAN 2008」のPFUブースで確かめてきた。
ビジネス文書の管理方法と効果的な活用を考える「eドキュメントJAPAN 2008」が、東京ビッグサイトで開催されている。ECM(enterprise content management:企業内の文書などをデジタル化し、管理/共有する手法)関連のセミナーや製品の展示が行われる中、PFUのブースで「VRS(Virtual ReScan)」をバンドルしたイメージスキャナを見てきた。
VRSとは、米Kofaxが販売する画像処理ソフトのこと。これまでもPFUの「fiシリーズ」のオプションとして、10万円を超える価格で販売していたが、同スキャナシリーズに標準でバンドルされることが10月14日に発表された。
会場のPFUブースには、通常の画像処理ソフトでは正しく認識しにくいという背景色の濃い紙や、印字が薄い紙が用意されていた。これらを通常の画像処理ソフトで読み取った場合と、VRSを用いて読み取った場合の違いを、画像で見てみよう。
VRSは、画像の背景色の均一化、色の自動検出などを行って画像データを生成する。そのため、暗い背景や印字の薄い紙でも、文字をはっきりと読み取れる。また、文字のふちを滑らかに補正する機能も搭載しているため、OCRの認識率を高める効果もあるという。
「高画質で読み取れる分、画像のデータサイズが大きくなってしまうのでは? と思われるかもしれないが、実際はその逆。元画像からノイズなどを取り除いてデジタルデータ化するため、サイズはむしろ小さくなる」(Kofax Japan)。一般的なカラー画像であれば約半分、モノクロ画像であれば約3分の1程度になるという。
関連記事
- PFUのビジネス向けスキャナ、10万円超の画像処理ソフト標準バンドル
PFUのイメージスキャナ「fiシリーズ」に米Kofax製画像処理ソフト「VRS(Virtual ReScan)」が標準でバンドルされることになった。バンドルモデルの価格は現行通り。なお、ScanSnapや一部fiシリーズにはバンドルしない。 - PFUが業務用ネットワークスキャナ新ブランド、第1弾は「iScanner fi-6010N」
PFUは、業務用ネットワークスキャナ「iScanner fi-6010N」を発売した。価格は31万5000円。インターネットに直接接続できるネットワークスキャナの新ブランド「iScanner」の第1弾。 - SharePoint Serverと連携、PFUの業務用スキャナ
PFUは4月21日、A4両面カラースキャナ「fiシリーズ」の最新2モデル「fi-6130」と「fi-6230」を発表した。従来機種に比べて 1.5倍以上読み取り速度を向上。「Microsoft Office SharePoint Server」との連携機能も備えた。 - PFUが業務用スキャナのA4最上位モデル、読み取り速度は従来機種の2倍以上
PFUは10月22日、イメージスキャナ「fiシリーズ」のA4最上位モデルとして、コンパクトA4両面カラースキャナ「fi-6140」と「fi-6240」の販売を開始した。A4サイズのモノクロ原稿の場合、200dpiで毎分60枚/120面を読み取れる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.