印刷物を“縦横ソート” エプソンのA3対応モノクロレーザー:仕事耕具
セイコーエプソンは、「オフィリオプリンタ」シリーズとしてA3対応モノクロページプリンタ「LP-S4200」と「LP-S3500」を発表。複数部の印刷物を縦置き、横置きでソートできる「A4縦横ソート」機能を備えた。
セイコーエプソンは、「オフィリオプリンタ」シリーズとしてA3対応モノクロページプリンタ「LP-S4200」と「LP-S3500」を発表した。エプソン販売を通じて、11月下旬から順次発売する。価格はLP-S4200が23万790円、LP-S3500が14万6790円。
縦横ソートできるA3対応モノクロレーザー
LP-S4200は、A4用紙で毎分44枚印刷できる、モノクロA3対応のオフィリオプリンタでは最速のレーザープリンタ。自動両面印刷にも標準で対応し、長尺印刷も可能だ。複数部の印刷物を縦置き、横置きでソートできる「A4縦横ソート」機能も備えた。それぞれのトレイにA4用紙を縦と横に入れることで、1部ごとに交互に出力できるので、ステープラーなどのフィニッシャー機能は特に搭載していないが、複数部の印刷を整理する作業を効率化できるという。
一方、LP-S3500は、A4用紙で毎分38枚印刷できるスタンダードモデル。用途に合わせて、増設1段カセット標準モデル(LP-S3500Z、19万9290円)や両面印刷ユニット標準装備モデル(LP-S3500R、17万8290円)を用意する。こちらも給紙トレイを増設すれば、A4縦横ソート機能が利用できる。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
また、プリンタドライバを介さずにPDFファイルを印刷するダイレクトプリント機能を搭載したPostScript3対応モデル「LP-S4200PS」(30万4290円)、「LP-S3500PS」(22万290円)も用意。PDFのリーダーソフトを起動したり、画面表示したりすることなく、プリンタドライバを介さずにPDFファイルを印刷できるので、作業効率が向上するという。
印刷解像度は1200×1200dpi。給紙枚数は標準750枚、最大2400枚。連続排紙容量は標準500枚、最大1000枚。集中して連続出力を必要とする帳票システムや会議、経営資料などの大量出力にも向いている。エプソンによればいずれも、高速印刷と120万ページまたは5年間印刷可能な高耐久性を両立したとしている。
納品書や請求書などの帳票データの生成については、ウイングアークテクノロジーズやビーエスピーなどの各システムとも連携する予定。またSAPシステムからの出力にも対応を進めるという。
通常モデルの大きさと重さは、LP-S4200が518×518×390ミリ(幅×奥行き×高さ)、約24.8キロ。LP-S3500が518×429×390ミリ、約22.5キロ。
約30万円でA3カラー対応の複合機
セイコーエプソンではこのほか、A3カラー対応オフィリオ複合機として「LP-M5000」も発表。こちらもエプソン販売を通じて11月下旬に発売する。価格は、標準モデルの「LP-M5000」が31万2900円、ADF(自動紙送り装置)機能装備の「LP-M5000A」が41万9790円、ファックス/ADF機能装備の「LP-M5000F」が54万5790円。
LP-M5000は、プリンタ、コピー、スキャナの各機能を搭載したカラーレーザー複合機。印刷速度は、A4モノクロで毎分35.8枚。同カラーで毎分8枚。給紙容量は手差しトレイに190枚、標準カセット305枚の合計495枚。オプションのカセットユニット(670枚)を2台増設すれば、最大で1835枚まで増やせる。インタフェースにはUSB 2.0と、Ethernetポート(100BASE-TX/10BASE-T)を備えた。
スキャナ機能には読み込んだデータをUSBメモリに保存できる「スキャンtoUSB」機能、ファイルサーバやPCの共有フォルダにダイレクトに保存できる「スキャンtoファイル」機能、添付ファイルとして直接メール送信できる「スキャンtoメール」機能を備えた。ファックス付きモデルはスーパーG3対応で、WindowsのPCから送信先を登録することも可能となっている。
本体の設置面積は、デスクトップタイプのプリンタ部が699.5×908ミリ(幅×奥行き、手差しトレイ最大伸長時)、スキャナとコントローラボックス部が625×682ミリ、床置きタイプが625×1051ミリ(MPトレイ最大伸長時)となっている。
関連記事
- 日立、帳票印刷向けA3モノクロレーザー 音と光の通知機能もオプションで
日立製作所は、A4用紙を毎分50枚印刷できるA3モノクロレーザープリンタの最上位モデル「Prinfina LASER BX3550」を追加。このほか、下位モデルの「BX3540」と「BX3530」も発売する。 - キヤノン、15万円を切るA4カラーレーザー複合機 SMB向け
キヤノンは、A4カラーレーザー複合機「Satera MF8450」を発売する。コピーやプリンタ、スキャナ、ファックスといった各機能を搭載しており、プリント速度はA4カラー、モノクロとも毎分17枚。実売価格は14万9800円の見込み。 - しゃべる複合機も――沖データ、新ブランド「COREFIDO」7機種
沖データは、オフィス向けLEDプリンタと複合機の新ブランド「COREFIDO」の7機種を発表。同ブランドの製品の無償保証期間を5年に引き上げるほか、同社初のA3対応カラー複合機などでブランド力アップを目指す。 - リコーのA3カラープリンタ8機種 毎分カラー50枚、LEDの省スペースモデルも
リコーは、カラープリンタ「IPSiO SP Cシリーズ」の新製品を発表した。省スペースで毎分カラー30枚印刷の「C721」や、新トナーを採用し毎分カラー50枚印刷の「C821」など、8モデルをそろえる。 - 世界最小A3カラーインクジェット複合機、ブラザーのジャスティオに
ブラザー工業は、ビジネス向けカラーインクジェット複合機「ジャスティオ」シリーズにA3対応機の「MFC-6490CN」を追加する。A3対応のカラーインクジェット機では「世界最小サイズだ」という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.