Evernoteをさらに使いこなすのだ:シゴトハッカーズ(4/4 ページ)
複数のWebサービスを使い始めたことで、逆にデータの置き場所がバラバラになってしまったら? 再び集約するキラーツールとして「Evernote」が使えるかもしれません。
「タグ」と「ノートブック」の使い分け
一般のブログと違って、ローカルでも情報を扱うことができたり、iPhoneでも確認、編集ともできるなど、その機能性としっかりしたコンセプトゆえに人気のEvernote。しかし若干残念なことに、日本語の検索機能がもう1つです。全く使い物にならない――ということはありませんが、確かに存在するはずのキーワードがヒットしないなど、全幅の信頼をおくことができません。
ただし、Evernoteには検索機能を補ってあまりある、データ分類の機能が備わっています。「タグ」と「ノートブック」の2つりです。
「ノートブック」は、一階層だけのフォルダ、と考えればよいでしょう。このノートブックとタグを併用することで、Evernoteの便利さが飛躍的に高まるのです。
詳しい人ならばすぐに疑問に思うかもしれません。タグがあれば、ノートブックなどいらないのではないか。すべてをタグで分類することもできるはずで、タグはノートブックとして使うこともできるはずだ、と。確かにそれは本当です。
しかしタグだけが分類の軸だと、ちょっとした心理的な問題が発生します。何もかもをタグで、同レベルで扱わなければならないという問題です。
例えば私自身の例でいえば、「シゴトハッカーズ」や「情報整理ハック」という分類軸と「方針」や「ネタ」という分類軸は混ぜたくありません。
- 情報整理ハック
- ネタ
- 方針
- シゴトハッカーズ
などと並んでしまうと、非常に分かりにくい分類だと感じます。
そこで私は基本的な分類軸はフォルダ分けする意味でノートブックにしています。「情報整理ハック」「シゴトハッカーズ」などに関する書きかけ原稿や決まり事やネタなどは、すべてそれぞれのノートブックに放り込んでしまうわけです。
しかし、いくつかのデータで分類軸が重複してしまうものは、タグを作って移していきます。例えば、「ネタ」などはどのノートに入っているデータでも使う分類軸なので、これはタグにするわけです。ToDoなども同じです。
こういうことを容易にやれるところが、Evernoteのよいところです。どんなツールでも、事前に「こう使おう」と思っていた通りに機能してくれるとは限りません。イメージ通りの結果になかなかならないのです。しかしEvernoteは柔軟性がとても高いので、「ノートブックにしてダメだったらタグにしよう」とか、「タグにする必要がないのならタグを捨ててしまおう」と思ったとき、すぐにその方針を実行に移せるのです。
デジタルなのだから、そんなことくらいできて当たり前――ではありません。こういうことが間違いなくやれるツールというのは、とても少ないのです。
あくまでも一般的でおおざっぱなルールとして今のところ私は、
- ノートブックは独立性が高く、トップダウン的。自分にとって意味が明らかな「フォルダ」
- タグは「印」であり、「付けておく感じ」がするもの
というふうに使い分けています。
後からすぐに切り替えることができるので、こういうあいまいな分類ルールでも機能するというわけです。
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