“マインドマップ”で真の目標を探るのだ:シゴトハッカーズ(4/4 ページ)
毎年同じ目標を立ててしまうことってありませんか? つまり毎年解決できていない目標というわけです。なぜ目標は達成できないのでしょうか?
いろんなときの「私」がいつも望むことを見つける
対談でもチラチラと出てきていることですが、「一年を通して目標を貫くこと」は容易ではありません。なぜ容易でないかといえば、日々、望みは微妙に変化するからです。その微妙な変化が、長い月日には大きな変化に至ってしまいます。つまり、年初に強く望んだことと同じ望みを、2月になっても抱き続けているかどうかは、そもそも怪しいものなのです。
欲求というものは、環境が変わればそれにともなって変化してしまいます。経済心理学に「選好逆転」という用語があります。帰宅途中、電車を降りたところでは家に帰って温かいコーヒーをいれて飲むつもりでいた人が、コンビニに入ると缶コーヒーを買って帰りたくなるという話です。
そこでまず、年頭の目標をいかにして貫き通すかではなく、年頭にそもそも何を望むべきかを熟考するべきでしょう。できれば、2月になっても3月になっても、途中に少々トラブルがあっても、望み続けられるような目標を持ちたいところです。
そのためにこそ、一定の期間を確保して、「繰り返し望むこと」を自分の中から抽出する必要があるのです。一週間にわずか一日だけ望むようなことを一年の目標にするのは挫折するリスクが高いのです。できれば1カ月にわたって望み続けるような、「日々の望み」を探り当てることが理想的でしょう。
そうして見つけ出せた「自分の望み」であれば、少々のことでは見失わないはずですし、脱線してもすぐに軌道修正ができるでしょう。何日も何日も自分が望み続けるということは、環境が変わっても、気持ちが変わっても、変わらず望み続けるはずだからです。
ただ、そういうフィルターをかけてしまうと、「望み続けること」など見つからないという人もいるかもしれません。そういう人は反対に、「毎日いやだと思うこと」を探してみましょう。
自分が何をやりたいのかはよく分からなくても、何がやりたくないかはよく分かっているという人は多いものです。毎日、やりたくないと思い続けることならば、一年を通して嫌悪感を抱き続けられると思います。その嫌悪感の原因を取り除くということを、一年かけて達成してみましょう。
これは達成しがいのある目標のはずです。
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