「忙しい」と言う前にできること――忙しさを手なずける4つのポイント:3分LifeHacking(1/3 ページ)
いつも「忙しい」と言っている人がいませんか? そんな人と一緒にいても楽しくはありません。もしあなたが常に忙しいと口にしそうになったとき、あなたが本当に訴えたいことは何なのか、少し探ってみましょう。
しょっちゅう「忙しすぎる」「メチャクチャ忙しい」とか口にしている人は、まるで「私は忙しいんだ!」というサイレンをけたたましく鳴らしているように聞こえます。そして、サイレンや目覚まし時計のような感じの人とは、仲良くつきあうのが難しいものです。
女優のMindy Kaling氏は、ストレスを訴えることについて次のように述べています。
他人がどれだけストレスを抱えているかを聞きたがる人などいません。大抵の人はストレスを抱えているのですから。自分がどれだけストレスを抱えているかを詳しく説明するのは、対話ではありません。話の出口がないのです。「おやおや、君のケースはとりわけひどいな。ストレスの話はいろいろと聞いたことがあるけど、これは最悪だ」などと言ってくれる人はいません。
同じように、自分がどれだけ忙しいかを訴えても対話にはなりません。そして話の出口もありません。相手を退屈させるか、もっと悪いケースでは怒らせるだけです。とても忙しそうにふるまう人は、同じメッセージを繰り返すだけで一緒にいても楽しくないのです。
面白いことに、仕事や家族、芸術活動などで本当に忙しくしている人たちはめったに「忙しすぎる」などと言うことがありません。むしろ、忙しいからこそ時間を作って、ほかの人と有意義な時間を過ごしています。
「忙しい」という言葉の裏に隠された意味
あなたが他人に、あるいは自分自身に多忙だということを訴える時、そこには二重の意味が隠されていることが多いのです。常に忙しいと口にしたり忙しそうにふるまったりする時、あなたが本当に訴えたいことは何なのか、少し探ってみましょう。
「私は重要な存在だ」
(心の声)忙しいということは、私が必要とされており、この広い大宇宙で大きな意味を持つ存在であるということだ。けれども、正直に「私は重要な存在だ!」と人に触れ回ると、実りのある会話ができるとは思えない。だから代わりに「私は忙しい!」と言っておこう。
「私はあなたより重要な人間だ」
(心の声)「忙しすぎる」と不満を言ったり説明したりすると、手っ取り早くささやかな自尊心が満たされる。私が言いたいのは、単に「私は重要な存在だ」ということではなく、「私は重要な存在だ……君よりもね」ということだ(誰も聞きたいとは思わなくても)。
「私は言い訳している」
(心の声)私はやりたくないことから逃げ、その代わり、ほかのことに気を取られたりこだわったりして時間をつぶしている。けれども「忙しい」と言い訳していれば、罪悪感を感じずに済む。
「私は不安だ」
(心の声)私はFOMO(The fear of missing out:取り残されるかもしれない不安、ソーシャル依存症)だ。自分が取るに足らない存在だとか、自分が大切な人間ではないだとか、あるいは自分が必要とされていないなどとと考えると恐ろしい。だから、あまり意味のないことやそれほど重要ではないことに、必要とされてもいないのに首を突っ込んで時間を過ごしている。
「私は後ろめたい」
(心の声)私には、やりがいがあって有意義で、自分でも本当にやりたいと思っていることがある。けれどもそれは、困難に直面するし、方向性を変えたりすることが必要だ。だからそれらから逃げているし、その理由を正当化する方法もある。つまり、忙しいのはいいことだから、何でもかんでも引き受けるのだ。手の回らないことが出てきたり、「生産的」とはいえないようなものに時間を費やしたりして、後ろめたさを感じるくらいまで。
忙しさを良いことだと考えるのは、それを隠れ蓑(かくれみの)や口実として乱用することにつながり、トラブルの元となります。時間を有意義に使うことの大切さを無視して、単に時間を消費するだけで満足だと考えるのは簡単ですし、人はそちらに流されがちです。私たちは、仕事の質ではなく量によって自尊心を測ろうとするのです。
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