「忙しい」と言う前にできること――忙しさを手なずける4つのポイント:3分LifeHacking(2/3 ページ)
いつも「忙しい」と言っている人がいませんか? そんな人と一緒にいても楽しくはありません。もしあなたが常に忙しいと口にしそうになったとき、あなたが本当に訴えたいことは何なのか、少し探ってみましょう。
自由になりましょう
『マイロの不思議な冒険』という児童書(大人も読むべき本です)の中で、主人公のマイロは「どうでもいい作業、価値の無い仕事の悪魔、無駄な努力の鬼、習慣の化け物」と呼ばれるテリブル・トリビウムに出会います。マイロと友人はテリブル・トリビウムの呪いにかかり、大きな砂の山を、ある場所から別の場所に移すという時間つぶしの仕事をさせられるはめになります。それも、ピンセットを使って砂を一粒ずつ。この過酷な運命について、テリブル・トリビウムは次のように説明しています。
簡単で無駄な仕事をしてさえいれば、難しくて大事な仕事のことを思い悩む必要はない。そんな暇などないからな。本当にやるべきことをさせないためにやらせる仕事はいつだってあるんだ……。
なんと恐ろしい考えでしょう! もしあなたがへとへとに疲れていて、いつも忙しさを言い訳に物事を先延ばしにしているのなら、少しスピードダウンして、重要で困難なことに注意を向けるべき時でしょう。本当にすべきことやしたいことがあるのに、何がそんなに忙しくさせているのかチェックしてみましょう。
手始めに、次の2つの方法を試してみてください。
1.時間の使い方を追跡しましょう
関心と行動を上手に結び付けるため、自分が何に注意を向けているかを調べましょう。「Harvest」や「168 Hours Time Management Spreadsheet」のようなツールを使って、自分の時間の使い方を追跡してみるのです。また、PCの使用時間を『RescueTime』で分析しましょう。あるいは、『iDoneThis』を使って、「今日は何をしましたか?」「今日は何に注意を向けましたか?」といった質問に自分がどう答えるか考えてみましょう。
2.「忙しい」を別の言葉に言い換えてみましょう
Laura Vanderkam氏のアドバイスはすてきです。物事を時間や行動で捉えるのではなく、優先順位で考えるのです。
「時間がない」と言う代わりに「それは優先事項ではない」と口にして、どう感じるかを確認してください。それが適切な説明であることもよくあります。私にはシーツのアイロンがけをする時間はありますが、ただやりたくないだけです。
けれども、そう簡単にはいかないこともあります。例えば「あなたの履歴書を手直しするつもりはない。それは優先事項じゃないから」とか、「病院には行かない。私の健康なんて優先事項じゃないから」と言ってみてください。こういう言い方に違和感を覚えたなら、そこが大事なのです。言葉を変えてみると、時間の使い方は選択できるものだということが分かってきます。自分の時間の使い方が気に入らなければ、自分で変えられるのです。
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