「メールはニガテ」じゃもったいない! ビジネスメールの極意(基礎編):走る社長の軽快ブログ(2/2 ページ)
ちょっとした文面の違いで「親切なメール」「残念なメール」に分かれてしまうことがあります。言葉はその人を表すツールの1つですから、大事に使っていきたいですね。
1.「てにをは」の使い方が適切でない
- 例1 ×先日ありがとうございました ○先日はありがとうございました
- 例2 ×資料送らせて頂きます ○資料を送らせて頂きます
最近特に多いのが、「を」を抜いてしまう表現方法です。新聞の見出しなどでは字数を絞る為に「6年ぶり政権交代」などの表現がありとされていますが、本来であれば「6年ぶりに政権交代が起こりました」です。「御見積書送信させて頂きます」もビジネスメールの文中でよく使われますが、個人的には「お見積書を送信させて頂きます」のほうが丁寧だと感じます。
上記のように、必要以上に「を」や「は」を省略してしまうのは時として文章の流れがスムーズでなくなってしまうので、気を付けたほうが良いでしょう。
2.「ら抜き言葉」「い抜き言葉」が使われている
- 例1 ×数値は合ってる ○数値は合っている
- 例2 ×見れない ○見られない
数年前から問題視されておりましたが、最近さらに顕著です。「やらされてる感」などは、一瞬「い抜き言葉」だと感じないほど浸透している日本語です(本来であれば「やらされている感」です)。
このように一般化されてきているとはいえ、ビジネスメールの場では、きれいな日本語を使ったほうが印象が良いものです。「やってる」と「やっている」では印象が全然違います。もう一歩進んで「やっている」を「実施している」などの言葉に言い換えるとさらにビジネスの場にふさわしい言葉になります。
3.件名の付け方が適切でない
- 例1 ×資料送らせて頂きます。 ○□□の資料を送らせて頂きます ○○です
前提として、件名は本文ではないので「、」や「。」などの句読点は打ちません。これらは文(本文)にのみ使われるものです。
そして件名は1番に相手の目に入る部分です。忙しい人であれば件名を見て「すぐ読むメール」「後で読むメール」「どうでもいいメール」と仕分けてしまうでしょう。相手が忙しい方である可能性を考慮すると、自分の名前や特定の用件を示す言葉を1つ入れておくほうが、件名だけに賢明です。
私の場合は、名前が珍しいのでそこを利用して件名を「お世話になります 貫洞です」のように書く事が多いです。
大事な用件の場合は「【重要・御見積書を再送致します】○月分〜○月分」のような件名を付ける事もあります。
基本中の基本ばかりですので、当たり前の事ばかりかもしれません。しかしふと気を抜くと、自分の日本語が正しいかどうか見失ってしまうこともあるかと思います。言葉はその人を表すツールの1つですから、大事に使っていきたいですね。
次回は「メールはニガテ」じゃもったいない! ビジネスメールの極意(応用編)にてお会いしましょう!
※この記事は、誠ブログの風を切って走る!走る社長の軽快ブログ:「メールはニガテ」 じゃもったいない!ビジネスメールの極意!(基礎編)より転載、編集しています。
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