しつこいくらいに繰り返す:トップ3%の人の仕事のルール(1/2 ページ)
普通の人とトップ3%になれる人との違いは、最後までやり遂げられるかどうかに尽きます。面白いアイデアが出ても、それを実行に移してやり遂げられる人と、やり遂げられない人の差は何でしょうか? それは「時間を待てるか、待てないか」です。
集中連載「トップ3%の人の仕事のルール」について
本連載は、石原明氏著、書籍『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。
トップ3%に入るような成功者は、少し違った基準で仕事をしています。その基準の多くは、細かいスキルや能力を伴うものではなく、仕事に対する姿勢やモノのとらえ方に関するものです。
ビジネスやプライベートに関係なく、人生において望んだ結果を得るために必要な知識や考え方の基準、さらにはお金の使い方や学習の方法まで、幅広い分野について「教訓=インストラクション」という形でまとめました。
「効率の悪さ」も利益につなげる。読むだけで最強のビジネスパーソンになれる50の法則を紹介。心を身軽にしポジティブな人生を送るための、珠玉の言葉と具体的な方法論を説いた1冊です。
時間を待てるか、待てないか
普通の人と、トップ3%になれる人との違いは、最後までやり遂げられるかどうかの1点に尽きると言ってもいいでしょう。
面白いアイデアが出ても、それを実行に移してやり遂げられる人と、やり遂げられない人の両者を分かつ差は何でしょうか? それは「時間を待てるか、待てないか」です。
私がコンサルティングにお邪魔をすると、そのたびに新しい情報ばかり聞きたがる経営者がいます。
彼らは一様に、新しい動きや考え方に触れては驚きます。つまり、驚くような刺激をもらいたいと考えているだけです。
しかし「へえー、そうなの」「わあ、面白いね」と、そのときは会話が盛り上がりますが、そういった新しい情報を知っても、その会社がもともと抱えている問題は解決しません。目新しさだけを求めて現実を見ないから気ばかり焦って、会社はいっこうに変わっていかないのです。
成功する人は、自分が言ったことを自ら実行し、結果が出るところまでやり遂げられる人です。
当然のことながら、それには時間がかかります。
農業で考えると分かりやすいでしょう。作物を育てるためには種をまき、水をやり実りを得るという一定の時間が必要です。畑で作物を育てるときも、土壌をつくるところからはじめて、1人前と評価される作物を収穫できるまでには、最低でも5年はかかるといわれています。
有機農産物の定義にしてもそうです。農薬や化学肥料、化学合成土壌改良剤を使わずに3年以上経っていて、堆肥による土づくりをした田畑で収穫されたものを指します。それだけ時間がかかるのです。
農業と同じように仕事で成功するのも、本来とても気の長い話なのです。
関連記事
- 最強の武器を手に入れる思考とは?
ゼロからビジネスを生み出し育てる力を持っていれば、起業家はもとより、企業人であっても自分の担当分野を拡大でき、企業内で新しい製品やサービスも構築できます。そこから得られる経済的なメリットも計り知れないものになるでしょう。 - 「どういうこと?」って、どういうこと?
内容に自信がない人ほどゴチャゴチャと情報を詰め込むものです。逆に要点だけビシッと言える人は、それだけで「自信と責任感」を印象付けられるもの。たとえ、その発言が多少間違っていたとしても。 - 「やらされ感」は気持ちの毒――「しなければ」を「やってしまおう」に言いかえてみる
仕事をしていると、ついつい義務感にとらわれてしまうもの。「しなければ」を、前向きな言葉に言いかえると、気持ちが前向きになり、行動にも弾みがつく。 - 私の人生を変えた「朝1時間勉強法」
気象予報士、税理士、中小企業診断士――。合格率10%以下の難関資格といわれている資格に合格できた「朝」「短時間で集中する」習慣を身に付けられた方法とは? - “専門分野を極める”ための、情報収集術と整理術
みなさんは、仕事に役立つ情報をどのように集め、活用していますか? 今回は、業界情報の収集・整理を効率的に行う方法をご紹介します。 - 「過度なポジティブ思考」に疲れたとき、人はどうすればいいの?
「目標を持て」「前向きが大事だ」といったことをよく耳にしますが、こうした過度なポジティブ思考に疲れている人もいるのでは。そうした人に「やんわりポジティブになれる方法」をご紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.