「SharePoint」を使って社内報はできるのか:やまとぴBlog(3/3 ページ)
社内広報を担当している僕は、「SharePoint」を使って社内報を出しています。が、正直、これがどうにも使いにくい。社内のシステムとして一旦導入してしまうと、がんばって使い続けるしかないのでしょうか……。
「SharePoint」のこと知らないくせに偉そうなこと言うな!
そうですね。僕が知っている「SharePoint」のことなんて、「SharePoint」のほんの一部でしかありません。ブログ機能を知らなかったように、調べるとけっこういろんな機能が出てきて、あらためて魅力に気付く。それはまるで結婚生活のようです。
本当に? 自分の持っている携帯電話が説明書を熟読しないと使いこなせないようなものだったらどうしますか? さっさとiPhoneに機種変更すべきです。iPhoneでも使い方が分からない。そんなときはどうしますか? さっさとググるべきです。じゃあ「SharePoint」もググってみましょうか。いや、ググることはオススメしません。なぜなら、検索結果を見て絶望する姿が想像できるからです。これがMTとかWPだったら、簡単に解決できるんだろうなあと頭を抱えながら。そう、導入してしまったものを簡単に変えることはできないのです。結婚してしまったら、簡単に離婚できないのと同じです。
導入する時点で社内報としても使うことを伝えて、使い方も教えてもらえば良かったんだと思います。でも、そんな使いにくいシステムだとは思っていなかったから、後で気付いたときには時すでに遅しだったわけです。
こうなったらもう文系エンジニアになるしかない
で、結局いまどうしているかというと、唯一の救いとしてHTMLソースを直接いじる機能があったので、直接いじっています。テーブルも直接HTMLを書いて、編集する際も同様にしています。まさかWeb3.0と言われる時代にHTMLをゴリゴリ書くことになるとは思っていませんでした。
しかしながら、いちいちゼロからHTMLを書いていたら非効率ですし、チームメンバーにそれを強要するのも酷です。というか非現実的です。そこで、エクセルを使って自動生成できるようにしました。記事をタイトルやらURLやらカテゴリやらで入力すると、それが素敵な関数たちによって変換され、ニュースサイトのようなページを作るHTMLソースが吐き出されるのです。あとはそれをコピペするだけ。まだ作っている途中ですが、カテゴリページも同様です。
素敵な関数たちと書きましたが、いまだにVLOOKUPがどんな機能なのかも知らないくらいエクセルの知識は皆無なので、ゼロから必要な部分だけググって調べるという状況で、僕の努力は本当に意味のあることなのかと問われると正直何とも言えないです。間違いなくもっと簡単にできたはずです。それに、コピペしなくても自動で更新されるツールを使ったほうが効率的です。自分で書いてて悲しくなってきました……。
結論
「SharePoint」を全否定するつもりはありません。「Word」を編集するように使えるので初心者には使いやすいし、「SharePoint」を理解している人がいじればいろいろな機能があって夢は広がると思います。たぶん正しい使い方をすれば「SharePoint」の評価は変わるんだと思います。でも「SharePoint」を理解していない人が運用者になっている僕らの場合はダメです。ダメだけど頑張って使っています。
せっかくの「SharePoint」を何でそんなにもったいない使い方してるの!? と思った人がいたら、御社のシステム丸ごと刷新しますよという人がいたら、ぜひお声掛けください。止めるロジックから予算を引き出すロジック作りまで、相当ハードル高いですけど……。
また、社内広報担当の人がこれを読んでいたら、ぜひご連絡ください。横のつながりがないので、情報交換できると大変ありがたいです。お待ちしております。(山本恵太)
※この記事は、誠ブログの「SharePoint」を使って社内報はできるかより転載、編集しています。
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