コラム
これだけはやっておきたい――入社までの内定者教育:経営者必読! いまどきの採用・教育・若者(1/2 ページ)
10月に入り、多くの会社が内定式を開いたことでしょう。人事担当者は内定式を迎えられたという安心と、一方で入社までの対応に不安を感じている人もいるかもしれません。今回は、入社までにこれだけはやっておきたい内定者教育について考えてみましょう。
10月に入り、多くの会社が内定式を開いたと思います。人事担当者は無事に内定式を迎えられたという安心と、入社までの対応に関する不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
私は会社を経営するかたわら、これまで採用の“現場”を見て、さまざまなアドバイスを行ってきました。
また、アドバイスだけではなく、自らも採用実務者として多くの企業を支えてきました。ほかにも、学生のビジネススクールの運営にも関わっており、最近の学生の生の声にもたくさん触れています。
そこで今回は、「入社までこれだけはやっておいたほうがいい内定者教育」をテーマに進めていきたいと思います。
1.近年求められる内定者のスキルアップ
最近になって内定者教育という言葉を多く聞くようになってきましたが、10年ほど前までは「4月から頼むよ、今は学生生活を楽しんで」と言われるくらいで、課題図書ぐらいはあったものの、それ以上の教育はそれほどなかったように思います。
それが急速に言われるようになった背景には、学生の「社会人になるんだ」といった自覚、マインドを含めたスキルの低下があるのかもしれません。
また激動の時代ですから、以前のように企業側に余裕も少なくなり、入社後いかに早く活躍してもらえるかという必要性も、増えたきたように思います。中には3月に入社させ、研修を行う会社も出てきました。
ですから、多くの企業の内定者教育の大きな目的は「いかに実践に則したマインドを含めたスキルアップができるか」ということになると思います。
関連記事
- マッキンゼーは泥臭い――新人研修でたたき込まれる「Client interest first」
機能的なオフィスでスマートに仕事をこなす。そんなイメージがあるマッキンゼーですが、実際には、机の上の分析では得られない現場レベルでの情報収集が欠かせません。 - 新入社員に「うれしかった!」と感じてもらえる、すごく簡単な方法
新入社員が現場に配属されるシーズンだが、彼らはどんなことに喜びを感じているのだろうか。周囲の先輩たちがちょっと声をかけるだけで……。 - 社員研修は本当にコストのムダなのか?
「ロボット掃除機型」と命名された2013年度の新入社員。彼、彼女らの研修を通じて見えてきた社員研修の意義について考えてみます。 - 新人研修で身につける「学ぶ力」を最大化するために必要なこと
「学ぶ力」の差は時間の経過とともに能力に大きく影響します。研修やビジネスゲームなどの体験そのものはもちろんですが、その振り返りの仕方が重要です。 - 新入社員をやる気にさせるひと工夫
新年度が始まって数週間は、新入社員研修をしている企業がほとんどです。外部講師などを招いている場合、そのような工夫で受講者のやる気を引き出しているのでしょうか? - 入社前に学生の身で起業し、一国一城のあるじを目指す
サイバーエージェントのグループとして起業したシロク。4人のメンバーがで始動した同社がオフィス作りに持つこだわりとは?