データ通信量を節約しながら「クラウドストレージ」を使うには?:「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第7回(2/2 ページ)
ビジネスシーンでも使うことが増えてきた“クラウドサービス”。オンラインストレージとして使うのが一般的だが、今回はDropbox、Googleドライブ、SkyDrive、Evernoteという代表的なサービスにおけるデータ通信量をチェックする。
クラウド上への画像アップロードはWi-Fiで
スマホでクラウドストレージを使うときに、写真のアップロードをする人は多いだろう。会議の議事録代わりにホワイトボードを撮影してアップしたり、ちょっとしたメモを画像データとしてアップしたりと、使い方はさまざまだ。
近ごろのスマートフォンは写真の画質が良く、ファイルサイズも大きい。試しにXperia Z1で撮影した5枚の写真を、DropboxとEvernoteアップロードしてみたが、データ通信量はそれぞれ、Dropboxが12.72Mバイト、Evernoteが8.25Mバイトだった。毎日これを1カ月続ければ、利用上限の30%程度を消費してしまう計算になる。
というわけで、やはり画像はWi-Fi接続時にアップロードするのがよさそうだ。特にDropboxにはWi-Fi接続時のみアップロードを行う、という設定項目があるので、これを活用するといい。
また、LTE接続とはいえ、アップロードにある程度時間がかかる。Dropboxはすべてアップロードするのに約9分、Evernoteは同期が終わるまでに約10分かかった。利用エリアやネットワークの混雑状況にもよるが、写真のアップロードに時間がかかることも留意しておきたい。
格安SIMでクラウドストレージを使うならば、Wi-Fi接続を積極的に活用するのが安心だ。特に画像のアップロードは消費するデータ通信量と時間を考えると、デメリットのほうが大きいといえる。
一方でアップロードやダウンロードを行わず、クラウド上で操作を行うなら格安SIMでも十分に対応できる。チームで仕事をしており、共有ファイルを編集することが多いようなら、格安SIMでも十分だ。
個人で使う場合も、PCからファイルをアップロードするときにGoogleドライブを選択し、Googleドキュメント形式に変換すれば、スマホでファイルをダウンロードすることなく編集できる。格安SIMでクラウド、というとハードルが高いと思われる人もいるかもしれないが、ちょっとしたひと工夫でかなり使いやすくなるのだ。
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