名刺情報を5秒でデジタル化――「CamCard」:スマホで始める名刺管理2014
名刺交換の機会が増える新年度から、“スマホで名刺管理”を始めてみてはいかがだろう。簡単で手軽、続けられるサービスを紹介する本企画の第2弾は、撮影してから約5秒で名刺情報をデータ化できる「CamCard」だ。
スマホで始める名刺管理2014
きちんと整理したい、いつでもすぐ取り出せるようにしたい――。こう思っていながら、手つかずになりがちなのが名刺管理だ。せっかく始めても、“続けられない”という次なる落とし穴が待ち構えている。
「始められない」「続けられない」理由の1つが、管理や整理に手間がかかるところ。しかし、この課題の多くがスマートフォン対応の名刺管理サービスで解決できるのをご存じだろうか?
本企画では、簡単に導入できて、気負わず使い続けられる名刺管理アプリをピックアップして紹介する。新たな人間関係が広がる新年度に、ぜひ試してほしい。
名刺情報を5秒でデジタル化――「CamCard」
CamCardのよいところ
- 約5秒で名刺をデジタルデータ化できる
- 16カ国語を読み取れる
- 紙の名刺がなくても手入力でデータを取り込める
- メールの署名からデータを取り込める
CamCardの課題
- レイアウトやデザインに凝った名刺は誤入力が増える
- 無料版では使える枚数に制限がある
スマホが普及し始めた頃から安定した人気を誇る「CamCard」。名刺にスマホのカメラをかざすだけで、社名や肩書き、名前、電話番号、住所などの情報が自動でデータ化され、電話帳に保存できるようになる。人が手で入力するわけではないので入力ミスも見受けられるが、そこはスピードとのトレードオフ。割り切って編集しながら使おう。この手間を避けたいなら、人が手入力するサービスを選ぶのがいいだろう。
使い方は簡単だ。メイン画面で「写真を撮る」を選ぶとカメラが起動。画面に表示される枠に名刺が収まるようスマホをかざすと、アプリが自動で名刺の角を認識して撮影する。撮影後は自動でトリミングと補正を行い、即座にテキストデータ化する。筆者が試したところ、撮影からテキスト化までにかかる時間は約5秒ほどだった(10枚ほど試した場合の平均値)。
端末内のアルバムから名刺の画像を読み込んでデータ化することも可能。時間があるときにまとめて名刺を撮影しておき、すきま時間にデータ化するといった使い方もできそうだ。
認識精度は名刺によって異なる印象を受ける。社名や肩書き、連絡先、所在地などの情報が区別され、分かりやすい配置になっている名刺だと正確なデータが得られるが、凝ったレイアウトの名刺やデザインを優先した名刺だと誤入力が頻発するようだ。
誤入力の部分は手作業で編集し直すことができる。名刺の該当箇所の画像を確認しながら入力できるのは、なかなか便利だ。
読み取ったデータはCamCardアプリ上で利用できるほか、iCloud、Gmailと同期でき、端末の電話帳にも反映されられる。また、名刺データをvCardやExcel形式に変換して、メールなどで送信できるのも魅力だ。16カ国語を読み取れるので、グローバル展開している企業にも向いている。
「名刺署名を認識」という機能も面白い。電子メールの署名をコピーすると、それらのデータが名刺と同じように振り分けられ、端末内のアドレス帳で管理できようになるのだ。名刺は持っていないものの、メールで頻繁に連絡を取る相手が多い人は便利に使えるだろう。
CamCardには「AR名刺」という個性的な機能があり、デジタル名刺を作成できる。自分の連絡先に写真や音声、動画などを追加でき、自分のプロフィール情報を相手により具体的に伝えることが可能だ。
CamCardには、広告が表示される無料版の「CamCard Free」(Apple Store)と「CamCard Lite」(Google Play)があり、ユーザー登録をすれば1000枚の名刺を保存できる。保存できる枚数は、毎週100枚追加される。登録しない場合は50枚までの保存に加え、毎週2枚の名刺を追加できる。有料版の「CamCard」(iOS版は3月29日現在100円、Android版は939円)には広告が表示されず、枚数の制限もない。まずは無料版で使い勝手を試して、気に入ったら有料版を購入しよう。
スマホで始める名刺管理2014
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- 第2回:自動OCRでスピーディーなデータ読み取り――「CamCard」(本記事)
- 第3回:“撮って送って約3分”で正確な名刺データがスマホに――「すごい名刺管理」
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- 第6回:スマホで名刺管理、どれが使いやすい? 5つのアプリを徹底比較(2014年版)
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