明石家さんまに学ぶ「主語」の使い方:「話のおもしろい人」の法則(1/2 ページ)
モテる異性の条件として一番に挙げられるのが「話のおもしろい人」です。世間でそう思われている人の代表格は、明石家さんまさんでしょう。彼の「おもしろさの法則」を分析してみると、意外なことに気付きます。
集中連載「「話のおもしろい人」の法則」について
本連載は、野呂エイシロウ著、書籍『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
「話のおもしろい人」は、相手によってカメレオンのように言うことを変え、女性のネイルをチェックし、おみやげにガリガリ君をもっていく。
「話のつまらない人」は、半沢直樹』のように自分を押し通し、女性からのメールをチェックし、おみやげに高級アイスを持っていく。さて、そのワケとは――?
さまざまなヒット商品や人気番組の「かげの仕掛人」が教える、話しベタでも人の心を“ワシづかみ”にできる48の話し方。この法則さえ知れば、
・人に怒られない
・異性にモテる
・仲間に嫌われない
・仕事がうまくいく
で、人生が変わります!
話を引き出す3つのステップ
「話のおもしろい人」は、モテる異性の条件として一番に挙げられます。長きにわたって世間でそう思われている人の代表格は、明石家さんまさんでしょう。
僕はこれまで特番などで何度かお仕事をご一緒させていただき、しゃべりの天才とはまさにこの人のことだなあ、と実感してきました。
しかし、さんまさんの「おもしろさの法則」については、多くの人があまり分かっていません。分析してみると意外なことに気付きます。
さんまさんは、実は自分の話をガンガンするタイプではありません。むしろ相手の話を聞いて、オーバーなくらいのリアクションを取ります。大げさにソファや床にゴロンとなって文字通り笑い転げている。それが見ている人に「おもしろい人」と感じさせてしまうのです。
『さんまのまんま』のような対談でも、『踊る!さんま御殿』のようなひな壇の芸人たちを仕切る場合でも、基本的には変わりません。さんまさんは、3つのステップで話を引き出していきます。
ステップ1
相手の見かけや着ているもの、最近の話題やちょっとした発言などをきっかけに「どうなん?」とアバウトに振って相手の話を聞き出す。
ステップ2
その内容を肯定しながらオーバー目のリアクションをとって大笑いして、相手を気持ちよくさせる。
ステップ3
気持ちよくなった相手が調子に乗って新たにくり出した話題から、おもしろそうなネタを見つけてさらに話題を広げていく。
さんまさんは、相手が素人でも瞬く間におもしろい番組に仕立てることができます。しかし、それは相手がおもしろいからではありません。さんまさんのリアクションがおもしろいからこそ、その場をおもしろくすることができ、相手は「自分の話はウケた!」と喜ぶことすらできてしまうのです。
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