名刺のデジタル化、スマホやPCだと難しいでしょ――キングジムがこだわった名刺整理用品とは?:仕事耕具(2/2 ページ)
名刺のデジタル化をしている人は10人に1人。だが、アナログで整理している人のうち3人に1人はデジタル化してみたいとも思っている。デジアナ文具の雄、キングジムが出した答えは……。
名刺ボックスにスキャナを付けてみた「ビズレージ」
8月29日発売の「ビズレージ」は、名刺ボックスとスキャナを組み合わせたデジタル名刺ボックスだ。約800枚の名刺を収納できるボックスの上部に、一度に15枚程度を両面スキャンできるスキャナを搭載する。デジタル化した名刺データはUSBもしくは有線LANで接続したPC(Windows/Macに対応)に転送され、名刺そのものはボックス内に落ちる。
データ化された名刺は、デジタル名刺管理ソフト「DA-1」(ビズレージに同梱されるほか、7月11日からキングジムWebサイトで無料ダウンロード配布)のOCR機能によって会社名や氏名などがテキスト化される。タッチ&トライ会場でサンプル名刺を何枚かスキャンしてみたところ、名刺の外周部ギリギリにある文字を認識しない傾向があったものの、おおむね正確にスキャンされていた。誤認識データはDA-1上で簡単に修正できる。
ビズレージの開発は、同社が2010年に発売したデジタル名刺ホルダー「ピットレック」の開発チームが担当した。発売以来10万台を売り上げたピットレックだが、「購入以前に溜まっている大量の名刺をデジタル化するのが面倒くさい」という課題も寄せられていた。ビズレージは、アナログ管理の便利さを残したまま大量の名刺を簡単にデジタル化する手段としてキングジムが出した回答である。
ちなみにDA-1は、ピットレックやメックルでデジタル化した名刺データも管理でき、例えばビズレージでスキャンしたデータをピットレックに移行するといった使い方も可能だ。また、名刺データはCSV形式もしくはExcel形式でエクスポートできるので、外部アプリでのデータ活用も期待できる(インポートも可能)。
ビズレージの価格はオープンプライス(約4万円前後を想定)。外形寸法は約105×216×195ミリ(横×奥行き×高さ)、重さは約1.4キロ。本体内蔵メモリに約400枚分の名刺データを記録できる。
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