なんでもハック! クラウド会計「freee」の新オフィスに潜入した:【新連載】新しい働き方、新しいオフィス(1/4 ページ)
クラウド会計ソフト「freee」が導入10万事業所を突破した。サービスの拡張につれ社員数も増え、新オフィスへと移転した。「なんでもハックしよう」が社是のfreee流オフィスとは?
クラウド会計ソフト「freee」の導入事業社数がサービス開始から1年4カ月で10万事業所を達成した。利用者に対するアンケートによれば、1つの入出金を入力するのにかかる時間が平均で5分48秒削減できたという。
2014年4月には給与計算ソフトの提供を開始し、「Google 日本語入力」などのユーザーインタフェース設計を担当していたエンジンアが参加するなど、事業の拡大とともに社員数も約40人まで増加。6月に引っ越したばかりの新オフィスを訪問した。
エレベータを降りると正面の白壁に大きくfreeeのロゴが描かれ、iPad miniで動く受付アプリが出迎える。「社員へのアポイント」や「荷物の集荷・配達」のほかに、「採用面接」「お弁当の配達」という項目があるのは珍しい。
佐々木大輔社長によると、「おそらく日本初のswiftアプリ。アップルのWWDCで新しいプログラム言語が発表された2日後には、当社のエンジニアが『作ってみました』と持ってきたものです」という。来客がボタンを押すと、執務室内に「お客さんが来ました」「お弁当が届きました」といった音声ガイダンスが流れる仕組みだ。
裁量労働制を採用する同社の社員は、朝10時ごろに出社し、夜7時ごろに仕事を終える。「お弁当」は、夕食として7時ごろに配達され、希望する全社員に無料で支給する。新オフィスのコンセプトの1つに「食をともにする」というものがあり、2週間に1度、ランダムに指名された社員がお弁当を一緒に食べてコニュニケーションを強化するという施策も行われている。
来客向けの会議スペースは3つ。freeeのイメージカラーのブルーを基調にした明るいスペースで、それぞれツバメの名前の「ショウドウ」「コシアカ」「サンショク」と名付けている。
「ここにfreeeを使ったことがない人を招待して、実際に使ってもらうこともあります。その様子をビデオカメラを通じて執務室に集まったエンジニアが見ることで『あ、ここで迷うのか』などの気付きを得て、改良に役立てています」(佐々木社長)
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