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スキャナーの第3勢力「オーバーヘッド型」3機種を徹底比較――画質比較編:Biz.Hacks(2/5 ページ)
オーバーヘッド型スキャナ3機種を徹底比較する短期連載。最終回は、A4ビジネス書類、名刺、写真、見開きの本といった原稿の種類ごとに、仕上がりの画質を比較する。
名刺:最大10枚まで同時取り込みできるSV600が圧勝
「デスクショット」は、社名や氏名などの大きなフォントについては問題なく読み取れるが、電話番号やメールアドレスなど小さな文字、さらに複雑な漢字は細かいディテールが読み取れない場合も多い。必要時に連絡先を参照するという用途では、実用性は極めて低いと言わざるを得ない。ロゴの色の再現性も低い。
「SnapLite」は、解像度こそ不足気味だが、文字そのものを取り間違えるほどのレベルではなく、電話番号やメールアドレスなど小さな文字も正確に読み取れるクオリティを維持している。ロゴの色もきちんと区別がついており、写真入りの名刺などにも対応できるだろう。ただしA4書類の時と同様、背景色が真っ白になりにくいのと、全体的にシャープネスは不足気味なので、長期保存が前提であれば、別途補正してやったほうがよさそうだ。
「ScanSnap SV600」は、すべての文字がくっきりと読み取れ、かつ背景色も白くなるよう補正されるほか、ロゴの色も正確に再現されている。シャープネスはやや過剰と思えるほどかかっており、OCRでのテキスト認識にも耐える。最大10枚の名刺を同時に取り込むモードも用意されており、名刺のスキャンに向いた製品と言っていいだろう。
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