何度言っても同じミスをする部下がいる――ちょっと意外な解決法:サイボウズ式(1/2 ページ)
何回注意しても同じミスを繰り返す部下がいる――。そんなとき「お前が悪い」で終わらせていないだろうか。これではいつまでたってもミスが減らないので要注意。再発を防ぎ、チームを前進させる解決策を考えてみよう。
「サイボウズ式」とは
「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイト。
本記事は「サイボウズ式」に掲載された「他責的なメンバーはチームの前進を阻害する」」から一部抜粋・編集して掲載しています。
「期限を設定して依頼したのに忘れていた」「頼んでいたことが思うように仕上がらなかった」など、仕事をする上でミスは必ず起きるもの。ミスが起きた時、「すぐ報告してもらうこと」が重要なのは言うまでもないですが、ミスの再発を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
問題が起きたときの原因が、誰か一人の「うっかりミス」だったり、忘れっぽくて期限を守るのが苦手な人ゆえのミスだったりした場合、その人に「今度は期限を忘れないようにしてくださいね!」としつこく言えば一件落着するのでしょうか。ちょっと違いますよね。
性格や「タスク管理が苦手」といった性質は、すぐに変えらるものではありません。それを起点としたミスは防ぐのが難しく、繰り返してしまいがち。これではいつまで経ってもワークフローが改善しません。
ではいったいどうすればいいのでしょうか?
人のせいにしていると何も変わらない
例えば毎回スケジュールに遅れる人がいるとします。どんなに頼んでも、忘れるし遅れるし、ほかの仕事との調整もできなくて“いっぱいいっぱい”になってしまう――。その結果として人的ミスが起こったとき、その人の性格やスキルのせいにしてしまうのは簡単です。でも、「犯人探し」と「原因特定」は分けて考えたほうがいいでしょう。
犯人を探して「お前が悪い!」と責めれば気分がスッとするかもしれないし、自分の責任ではないことが分かれば気は楽になるかもしれません。でも、それでは再発防止になりません。「原因を特定」し、「個人の属性によるもの」と分かったら相手を責めるのではなく、冷静に事実として受け止め、解決策を議論するようにシフトする――。まずはここから始めてみませんか。
頼まれたことを忘れてしまうなら、まず、どうやって忘れないようにするかを考えます。メモ書きがいいのか、カレンダーに登録するのがいいのか、それとも毎朝タスクの見直しミーティングをするのがいいのか。原因の特徴が分かれば、いくらでも対策をひねり出すことができます。
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