35才中間管理職、誰に相談すればいい?:そのひとことを言う前に(2/3 ページ)
仕事に悩みはつきもの。特に30台後半の時期は中間管理職として、さまざまな悩みを抱える人が多いのではないでしょうか。しかし、悩みを相談する相手も選ばなければいけないのが難しいところ。今回はこうした“悩み”とどう向き合えばいいのかを紹介します。
「How can I do it?」と自分に問いかけてみよう
そもそも「悩む」こと自体は、決して悪いことではありません。そこには“現状を変えたい”という想いがあり、それはとても大切なものです。
問題なのは、悩んでも解決策が出ない、自分が行動するまでに至らない――という場合。これだとネガティブな感情だけに向き合うことになり、辛くなるばかりです。そのような思考に陥りがちな人は、考え方を「悩む」から「解決策を出す」に切り替えてみましょう。
たったこれだけのことでも、目の前が開けた感覚になる人は多いはず。考え方を切り替えるには、自分なりのキーメッセージを唱えるのが有効と言われています。「そんなことで?」と思うかもしれませんが、言葉の力は侮れません。
例えば「How can I do it?(どうやったらできるだろうか?)」と自分に問いかけるのはどうでしょうか。
教育工学の専門家である上田信行氏が書いた書籍「プレイフル・シンキング」によると、何か課題に直面したときに悩んでしまう人は「Can I do it?(自分にできるだろうか?)」と考える傾向があるそうです。そして、自分で楽にできることには手をつけても、難しそうなら自ら心にブレーキをかけてやめてしまいます。
一方「How can I do it?」と考える人は、テーマが難しくても視野を広げて「このツールがあればできそうだ」「あの人の助けを借りればできそうだ」など手段を探ることができるとしています。
言葉でなくとも、おまじないやポージングでもよいかもしれません。何か自分の考え方を変えるきっかけを作りましょう。そして、自分が悩んでいるときに忘れず実践すればよいのです。
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