無線で使えるモバイルスキャナー4製品を試す――サイズ・重量比較編:Biz.Hacks(2/2 ページ)
外出先に気軽に持ち歩ける機動力の高さで人気の小型モバイルスキャナー。今回は最新4製品の本体サイズおよび重量を比較しつつ、インストール方法も紹介する。
持ち歩き時の実質重量は?
次いで、外出先へ持ち歩く際の実質重量についてみていこう。「ScanSnap iX100」は公称400グラムの通り。「DS-40」の公称約515グラムは電池を含まない値なので、単三型乾電池×4本を100グラムと仮定すると、持ち歩く際の実質重量は615グラム前後となる。「MDS-820W」は公称約480グラムにSDカードの重量が加わるが、実質誤差レベルと見て差し支えない。「DR-P208II」は公称約600グラムで、有線接続の場合はこれにプラスしてUSBケーブルが、無線接続の場合はWi-Fiユニット「WU10」の約125グラム、さらにバッテリーで駆動させる場合は内蔵バッテリーの重量が加わる。
以上の点から、充電ケーブルおよびキャリングケースやポーチ類を含まない場合、重量は軽い順に「ScanSnap iX100」「MDS-820W」「DR-P208II(単体)」「DS-40」「DR-P208II(無線利用時)」となる。前者2つは500ミリリットルのペットボトルより軽量ということで、モバイルユースには優秀といって差し支えないだろう。
なお、「MDS-820W」は本体背面のSDカードに直接スキャンデータを保存できるので、PCがなくとも本体さえあればスキャン可能だ。プレビューを見るためにはスマホまたはPCが必要になるものの、持ち歩き時の総重量にPCも含めて考えるのであれば、有力な候補ということになる。
インストール方法
「ScanSnap iX100」「DS-40」「MDS-820W」は付属のセットアップCD-ROMからドライバインストールを行う。付属ソフトの数などによってインストールに要する時間は異なるものの、要領は基本的に同じだ。
一方、「DR-P208II」は付属のセットアップCD-ROMからのインストールに加え、本体内蔵のドライバを用いてスキャンすることもできる。ドライバインストール済みのPCを用意しておく必要がないため、PCを持ち歩かず、出張先などで誰かからPCを一時的に借用してスキャンを行うといった使い方が可能だ。荷物を減らしたい場合や複数のPCで使用したい場合は、有力な選択肢となるだろう。
関連記事
- スキャナーの第3勢力「オーバーヘッド型」3機種を徹底比較――設置スペース編
オーバーヘッド型スキャナ3機種を徹底比較する短期連載。今回は各製品の特徴をざっと紹介しつつ、各製品が必要とする設置スペースを比較する。 - 無線で使えるモバイルスキャナー4製品を試す――製品仕様編
外出先に気軽に持ち歩ける機動力の高さで人気の小型モバイルスキャナー。今回は最新4製品の主な特徴と仕様を、外観写真を中心に紹介する。 - iPad専用スキャナ「iスキャミル」にみる最新ポータブルスキャナ事情
iPadを接続して使うドッキングスキャナ「iスキャミル」。このiスキャミルを使いながら、最新のポータブルスキャナのトレンドや、製品選びのポイントについて見ていこう。 - PCレスで携帯できる――ハンディスキャナ3製品を試す
PCレスで動作し、小型で持ち運んで使える「ハンディスキャナ」がいま熱い。今回は、いま入手可能なハンディスキャナ3製品を比較してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.