“働き過ぎ”のあなたに伝えたい3つのこと:ICHIROYAのブログ(1/2 ページ)
残業や休日返上が続く、“働き過ぎ”の状態が続いている人は要注意。いくら「自分は大丈夫」と思っていても、心や体は徐々にむしばまれていくからだ。“働き過ぎ”が仕事や人生に及ぼす影響を“かつて働き過ぎた”筆者が語る。
僕はこれまでの人生で2回、“働き過ぎる”状態を経験した。
1回目は百貨店の催事企画の担当課長だった頃。もう1回は、起業したビジネスをうまく回していくためのとっかかりを見つけてからの2年間ぐらいだ。
毎日、3〜4時間ぐらいしか眠る時間がない。休みはあっても、1カ月に2回程度。とにかく時間が足りず、電車の中でラップトップを広げることもあった。
なぜ、あれほど狂ったように働いたかというと、デキる人間だと思われたかったからだ。ライバルに負けたくなかった、というのもあるし、いい人間だと思われたかったというのもある。会社の売り上げの大きな部分を担っており、その責任が重くのしかかっていたことも理由の1つだ。仲間にちょっとでも喜んでほしかったし、家族の将来も僕の稼ぎにかかっていた。
生きていると、どうしても“そうしなければならない時期”があり、僕もそうだった。だが、そういう“働き過ぎ”の時間が長くなり、それが常態化してしまうと、肝心の仕事に支障をきたすようになってしまうのだ。
いくら“自分は強い”と思っていても、ココロはどんどんすり減ってしまう。ワクワクするようなことがなくなり、不注意なミスが増え、理由もなく泣けてきたりする。そして、正真正銘のうつ病になる。
僕は幸い、うつ病で病院に行くほどではなかったが、百貨店時代の“働き過ぎ”の頃に病院へ行けば、「軽度のうつ病です」と言われたかもしれない。実際のところ、その頃、仲間の何人かはうつ病になっていた。
今も多くの人が、「自分は大丈夫」と思いながら、かつての僕のように、“働き過ぎ”て、“がんばり過ぎ”ているのではないかと思う。精神科医でも心理学者でもない僕には専門的なことは分からないが、もし、今の僕が当時の僕にアドバイスできるとしたら、こんなことを伝えたい。
1.“働き過ぎ”ている状態を、いつまでも続けられると思うな
「自分だけは大丈夫」と思っていても、働き過ぎは確実に精神をむしばんでいく。病まないまでも、創造性を奪って仕事の質を落とし、やがてはあなたの仕事の質とアウトプットを下げてしまう。
影響を受けるのは仕事だけではない。家族とのコミュニケーションの時間がとれないことが、あなたの人生の質を、幸せを大きく減じる。
“働き過ぎ”ている、“がんばり過ぎ”ている状態は、異常事態である。たまの異常事態はやむをえないとしても、決して常態化させず、日々の仕事はなるべく早く終わらせるように努力しなければならない。
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