会議を「デザインする」のが上司の役割:マッキンゼー流“できる上司”の習慣(1/2 ページ)
仕事をしていると、会議や打ち合わせ、面談など、避けて通れないイベントがあります。必要な会議をタイミングよく計画して行えば、仕事のクオリティとスピードが飛躍的に高まります。
集中連載「マッキンゼー流“できる上司”の習慣」について
本連載は、大嶋祥誉著、書籍『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』(アスコム)から一部抜粋、編集しています。
「成功したければ、今すぐ、習慣を変えよ!」
どんなに高名なシェフでも、客を3時間待たせるわけにはいかない。数分、数十分の間に、最高の料理を出す必要がある。
世界最高のサッカー選手も、与えられる90分の試合で結果を出さなくてはならない。点が取れないからといって「あと10分延長してほしい」とは言わない。
プロフェッショナルとは、限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを出す人たちのことだ。クオリティだけを求めるのではなく、また、スピードだけを求めるのでもない。その両方を追求しながら最高のバリューを出す。これが一流の一流たるゆえんだ。
本書では、世界最高峰のコンサルティングファームで大切にされている39の仕事の習慣を紹介。マッキンゼー流で、仕事のクオリティとスピード、両方を身につけよう。
会議は4種類に分ける
仕事をしていると、避けて通れないイベントがあります。会議や打ち合わせ、面談など、主宰者がいて参加者がいて、何かを話し合う場です。
特に、上司の立場にいる人は、さまざまな会議や打ち合わせを主宰することになります。効果的に計画して実施できれば、仕事のクオリティとスピードが飛躍的に高まります。
そのためには、会議を「デザインする」意識を持つことが大切です。デザインするとは、必要な会議をちょうどよいタイミングに、計画して行うということです。
そこで、会議を4種類に分けて、その目的や必要性に応じてデザインしてみましょう。
- 報告
- レビュー(仕事の進捗確認、振り返り、反省会、人事考課など)、問題解決
- アイデア出しなどのブレインストーミング
- 共感や共有を高めるチームビルディング
これから行うべき会議が、上記4つのどれなのかをきちんと意識してください。
このうち、最も不要なのは1です。報告事項はできるだけ簡潔にし、メールで済むことは済ませ、2と3に時間を割くようにします。
そして、必要に応じて4を行います。チームの共感、共有を高めるための会議は、日本企業ではあまり行われませんが、非常に有効です。
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