記帳義務化の白色申告を“やよいのクラウド”で乗り越えたときに分かること:やよいの白色申告オンライン(2/3 ページ)
2014年1月から白色申告者のすべてに帳簿付けと保管の義務が課せられることになった。これまでどんぶり勘定で確定申告をしていた人にとって大きな変更だ。これを機にクラウド会計ソフトを使ってみるのはどうだろうか?
それでも入力が面倒ならば「自動化」してみよう
とはいえ、このような入力をひとつひとつやるのは手間が掛かる。ならば、これを丸ごと自動化しよう。必要なのはクレジットカード(できれば仕事専用のものが便利だ)。ほとんどのカード会社がクレジットカードの明細をWeb上で見られるにしているはずだ。そのオンライン明細情報をやよいの白色申告オンラインに「連携」できる。
「やよいのスマート取引取込」機能は、クレジットカード明細や銀行口座明細以外にも外部連携機能として、口座情報を一括して管理できるアプリ「MoneyLook」や「Zaim」、スマホから取引情報を入力できる「BizNote for やよいの白色申告オンライン」、タブレット型POSレジの「AirREGI」、そして見積書や請求書を作成するクラウドサービス「misoca」などにも対応している。
やよいの白色申告オンラインは、これらの外部サービスから取り込んだ情報を基に、その内容に応じて取引を「推測」する。例えば、クレジットカードで飛行機のチケットを買った場合には、明細に書かれている文字列から自動的に「旅費交通費」として記録していいかを尋ねてくる。ユーザーが承認した履歴は学習され、推測精度は使うたびに上昇する。毎月、繰り返しで行われる取引などをユーザーの承認なしで記録させることも可能だ。
この仕組みを実現する「YAYOI SMART CONNECT」は、やよいの白色申告オンラインだけでなく「やよいの青色申告オンライン」でも利用されており、将来的にはパッケージソフトの「弥生会計」「やよいの青色申告」でも使われる。つまり、弥生のユーザー全体で学習履歴を共有することで明細とその記録内容のひも付けがどんどん賢くなる。ここにはクラウドの「知」が使われている。
仕事で使うためのものやサービスをクレジットカードで決済することで、わざわざ手入力で記帳しなくても自動的にクラウド会計ソフトが処理してくれる。あとは、明細やレシートをしっかり保存しておくだけ。クラウド会計ソフトを使えば、現金よりもクレジットカードの方が楽になるのだ。
会計ソフトで仕事の「見える化」をしてみよう
記帳済みの取引は、入力欄の下にズラリと並んでいる。せっかく会計ソフトにデータを入れたのだから、それを活用しない手はない。レポート機能を使ってみよう。むしろリポート化することで日々の取引をこまめに入力するクセがつくだろう。
さまざまなグラフがあるが、日々の取引をグラフ化する「日別取引レポート」では毎日の出費が可視化でき、取引先別の売上は「取引先別損益レポート」で把握できる。これらのレポートを表示して、自分がどれだけ“お仕事”したのかを眺めながらニヤニヤするのもいいし、「今月はピンチだ」と青ざめてもいい。
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