コラム
インターネット文化の基本は「恩返し」ではなく「恩送り」(2/2 ページ)
「IT 勉強会カレンダー」の定期更新が停止する。個人の趣味でやっていたとはいえ、他人の人生を変えることもあり、これは立派な仕事だった。この恩恵を受けた人は、今後、後輩に対して何ができるかを考えて欲しい。
「恩返し」ではなく「恩送り」
彼女にお礼を言うのは良いことだと思うが、これも別に必須ではない。インターネット文化の基本は、恩返しではなく恩送りである。昔は、質問に答えてもらったあとに回答者に向けてお礼だけの投稿をしたら、こんなふうに叱られたものである。
メーリングリストや掲示板で回答をもらったら、お礼に加えて「質問と回答を対応させた記事」を投稿しなさい。
どうしてもお礼をしたい場合は、個人宛のメールにしなさい
(※昔は、メーリングリストや掲示板には、自分のメールアドレスを明記するのが普通だった)
回答者に対するお礼は重要ではなく、メーリングリストを見ている大勢の人、将来メーリングリストに参加して過去の情報を検索する人に役立てるほうが重要であるという考え方だ。
だから、IT 勉強会カレンダーの恩恵を受けた人は、今後、後輩に対して何ができるかを考えて欲しい。その更新を引き継ぐのは負担が大きいが、自分が参加した勉強会のようすをブログで報告するくらいはできるだろう。自分が勉強会を主宰するのは難しいかもしれないが、講師になるのは簡単である。必要なのは勇気だけ。後進の活躍に期待したい。(横山哲也)
※この記事は、誠ブログのIT 勉強会カレンダーの定期更新が停止するそうですより転載、編集しています。
誠ブログでは、ブログを執筆してくださるブロガーを募集中です。詳細については、「誠ブログとは?」、「FAQ」をご覧下さい。
関連記事
- 場違いだと決め付けず、研究者の勉強会や学会などにも参加してみる
自分自身が興味のある内容の勉強会に入ることで、「仕事」で絡まない人間関係が広がる。営利目的ではなく、研究目的の人たちと一緒に活動をすると、今までとは違った人脈もできるし、有識者からの深い意見も聞けたりするのだ。 - Twitterで勉強会を盛り上げる
社内勉強会を開催しても、いまひとつ盛り上がらない――そんなとき、実はTwitterを使ってみるのが有効です。その理由をお話ししましょう。 - Google Calendar、イベントを「ギャラリー」で公開
Google Calendar galleryでは、公的なイベントをカテゴリー別に掲載。1クリックで自分の予定表に追加できる。 - もっと便利にGoogleカレンダーを使う7つのTips
Googleカレンダーをさらに便利に使える7つのTipsをご紹介する。