メンバーの才能を最大限に生かす、最強の“チーム”をつくる方法:今日から自分プロデュース!(1/3 ページ)
自分自身の才能を理解し、プロデュースする方法が分かってきたら、今後はそれをチームづくりに生かしてみませんか。それはロールプレイングゲームで最強のパーティを組むのにも似ています。
短期集中連載:今日から自分プロデュース!
忙しい日々の中で「自分って何のために仕事してるんだっけ……」と感じたことはありませんか? 周りの都合に振り回され、目の前の仕事で精一杯。そんな“カオス”な環境に浸っているうちに「自分自身の目標を忘れてしまう」というのはよく聞く話です。
この連載では、そんなビジネスパーソンに向けて、自分自身の強みやワナを理解し、より“自分らしさ”を生かして仕事をする手助けとなるツールや方法を紹介していきます。
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1月から始まった連載も今回で5回目を迎えました。ここで、これまでの連載を少し振り返ってみましょう。まず、連載の第1回で、今の時代はグローバル化が進むと同時にテクノロジーがすさまじい勢いで進化しており、世界が“カオス化”しているという話に触れました。
常に生産性の向上が求められ、24時間ビジネスが止まらない。変化が激しい時代の中で“自分らしさ”を生かして楽しく働けるようになるには――そんなテーマを掲げて、第2回から第4回まで“自己理解”と“自己プロデュース力”を高める方法を紹介してきました。自分の才能を知り、使いこなせるようになることで、変化に対して柔軟に応えられる“最強の自分”に近づくことができるでしょう。
“最強の自分”から“最強のチーム”へ
とはいえ、仕事は自分1人でできるわけではありません。特に会社勤めの人なら“部署”というチームで、目標に向かって動くケースがほとんどでしょう。自分らしく働くには“自分らしさを発揮できるチーム”が不可欠なのです。ではどうすれば、そんなチームを作れるのでしょうか。
今回は“自分プロデュース力”から少し範囲を広げ、「チームをプロデュースする力」を高める方法についてお話しします。
チームプロデュースといっても、基本的なポイントは“自分プロデュース”と同じです。チームを理解し、メンバーの才能を使いこなせるようになること。これを突き詰めることで、状況が変化する複雑な問題に直面したときにも、チームで結束して乗り越えていけるようになります。カオス化した世界においては、これこそが“最強のチーム”と言えるのではないでしょうか。
自分プロデュースとチームプロデュースの異なる点は、人と人のコミュニケーションという要素が絡むことです。チームは異なる価値観を持った、複数の人間で構成されています。チームとして個々人の“自分らしさ”をさらに生かしていくために、以下の2点に留意することが大事になります。
・コンテンツ(What)だけでなく、プロセス(How)にもバランスよく意識を向けること
・自分と他者の才能を理解し、両者をかけ合わせること
それではまず、コンテンツとプロセスのバランスについて説明します。
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