ウワサのYahoo! BBを体験しました注目の「Yahoo! BB」が今週から都内の一部で導入工事を開始。早速,港区内の某所に導入されたYahoo! BBの回線を体験してみた。NTTの赤坂収容局からの距離は2キロ程度の場所だから,条件としては悪くない。さて,そのスピードは?
月額2280円/最大8Mbpsを掲げてブロードバンド市場に殴り込んだ「Yahoo! BB」。7月中は試行サービス期間とはいえ,その注目度は半端ではない。そのYahoo! BBが,今週からいよいよ導入工事を開始した。既に都内では何人かのユーザーが現れ,ブロードバンド関連の掲示板に話題を提供している。今回は,港区内のビルに導入されたYahoo! BBの回線を使い,そのスピードを計測してみた。さて,その実力は?
本題に入る前に断っておかなければならないのは,今回行ったテストが,インターネット上にある計測サイトを使った,実効スピードの検証であるという点だ。Yahoo! では,NTTの「フレッツ・スクエア」のような網内の計測サイトをまだ用意しておらず,純粋なアクセス回線速度を計測する手段がない。今回のようにインターネットを経由するということは,目的のサイトに達するまでにボトルネックとなる部分がないとも限らず,また当該サイトのパフォーマンスにも左右される。したがって,検証結果はあくまでも参考値として考えてほしい。 なお,検証に使わせてもらったのは,「ADSL実験室」および「SpeedEye 実効速度測定掲示板」。使用したPCは,ソーテックの「Affina Note」(Celeron/500MHz,Windows Me)だ。測定時刻は金曜日の午後7〜9時。テレホタイムには及ばないが,インターネット上はそこそこ混雑している時刻だろう。 計測結果は?結論からいえば,Yahoo! BBは期待に応えてくれた。まず,ADSL実験室の「個人スピード観測所」(協力者が各ISPのWebサーバに設けたもの)で測定したのが下の表だ。いずれも約1MバイトのテキストとJPEGをダウンロードした。
ばらつきはあるものの,速いときには6Mbpsに迫る数字を叩き出している。また,SpeedEyeでは,DTIのサーバに置かれたファイルを使ってテスト。4回繰り返して,いずれも3.5Mbps前後となった。
このほか,300Kbps程度のビデオストリーミング再生なども試してみたが,いずれもスムーズに動いてくれた。体感的には,会社の専用線(ついでに計測してみたところ,1Mbps程度だった)よりも遙かに速い。 工事に立ち会った人の話では,導入時に計ったリンクアップスピードが,6Mbps超だったというから,かなり高速な回線といえる。ただし,検証をはじめた当初は,局側で調整など行っていたのか,500K〜800Kbps程度しか出ず,ビー・ビー・テクノロジーまで問い合わせる一幕もあった。しばらくして回復したものの,「試験サービス中」という点を強く感じさせるエピソードだ。 さて,一応の期待に応えてくれたYahoo! BBだが,ユーザーが増えてくるのはこれから。また,地方にまで対象エリアを広げたとき,Annex Aの採用(7月2日の記事を参照)が裏目に出る可能性も否定できない。ユーザーの支持を得られるかどうかは,今後の舵取り次第だ。 関連記事 関連リンク [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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