ブロードバンドでは広告バナーのクリック率が上がる?ビジネスシヨウ2002 TOKYOで、パネルディスカッション「Webマーケティング大会」が開かれた。ブロードバンド化や、ブラウザフォンの普及などといった現状における広告や企業広報活動のありかたが討論された
ビジネスシヨウ2002 TOKYOで、日本広告主協会 Web広告研究会などが主催するパネルディスカッション「Webマーケティング大会」が開かれた。このパネルディスカッションでは、ブロードバンド化や、ブラウザフォンの普及などといった現状における広告や企業広報活動のありかたが討論された。
壇上、カネボウの林哲夫氏やキリンビールの真野英明氏からは、企業サイト(カネボウおよびキリン)へのアクセスの半数前後(46%〜64%)が、ADSLやCATVといったブロードバンド回線からのアクセスだった、といった報告が示された。これは実際のナローバンド/ブロードバンド比率よりも比率が高く、ブロードバンドユーザのアクティビティの高さが際だつ数字だと言えるだろう。
またブロードバンド関連では、ヤフーの有馬誠氏が、「ナローバンドよりブロードバンドの方が受容度が高い(クリックする率が高い)」とする調査結果を示した。Yahoo!BBユーザなどを対象とした調査結果で、従来からあった「常時接続では接続料金を気にしなくなるので、広告がクリックされる確率が上がるはずだ」という仮説を補強するものとなっている。
この「接続料金を気にしない」という常時接続ユーザの心理は、実際にインターネット利用行動そのものを変化させつつある。テレビなどと同時に利用する「ながら視聴」が約4割にのぼるという。これは、パソコンがテレビと同じ部屋に置かれていること(家族での利用の定着)や、テレビとインターネットの競合(ネット利用が増えるとテレビ視聴が減る)が実は起きていない、といったことがわかる数字だ。
ただ、いかにインターネットが「ながらメディア」化しつつあるとはいえ、テレビがプッシュ型メディアであるのに対し、インターネットは少なくともパソコンではほぼ完全なプル型メディアであり、ネット広告の露出方法については意見が分かれる場面もあった。アットホームジャパンの廣瀬禎彦氏は、@NetHomeサイト上で実施したネットゲーム「ポトリス」のFlash広告(本文上を数秒間、ゲームキャラクタが動き回る)を引き合いに出し、広告がユーザの目を引く必要性を強調した。その逆に、ヤフーの有馬氏は、広告などを表示する場合には、楽しそうに見せつつもコンテンツのじゃまをしないよう注意をしていると述べた。当分は、この二つの考え方の間で、ネットユーザと広告主双方が納得するような「落としどころ」を探る動きが続くものと思われる。 ネットは広告媒体としてテレビを超えた? Streaming Now!〜流れをつかめ!:ストリーミングCMについての考え過ぎ講座 [記事提供:RBBTODAY ] モバイルショップ
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