Streaming Now!〜流れをつかめ!
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参考サイト | URL |
オプティム | http://www.optim.co.jp/ |
CMナビ | http://www.cmnavi.com/ |
サイバーウィング | http://www.cyberwing.co.jp/ |
パサタ | http://www.pasata.net/ |
シーエムジャパン | http://www.cmjapan.com/ |
CMが重要である理由〜CMだから……
というのが、ストリーミングCMである。っつっても、一般のユーザーには別にエキサイティングな話ではないだろう。「見たくもないものを見せられる」ってワケだから。
だけど、ここで改めて考えてみてほしい。いくらコンテンツが無料であっても、コンテンツ制作にはお金がかかるのだ。たとえテレビ放送をそのままエンコードして流すとしても、エンコードのお金がかかる。だのに、多くの人はネット上のコンテンツにはお金を払いたがらない(もちろん、コンテンツのクオリティとかの問題もあるだろうが……)。
今さら言うことでもないが、我々が民放の番組をタダで見る事ができるのは、番組のスポンサーがいるからである(「我々が買っているあらゆる製品には広告宣伝費がしっかりと上乗せされている」とも言うが、それはこの際、おいておく)。
そこで、この仕組みをインターネットでのストリーミングでも使ってしまおう、というワケである。これは配信側の話として、「アリ」なのだ、多くの人が「ネット配信で番組を買おう」と思わない限り……。
しかしながら、それがどれくらい効果があるものなのか、私にはまだわからない。「まだ」というのは、「パソコン上で320×240ピクセルで今のクオリティでテレビCMを流されている現状では」という意味である。クオリティが高くなったり、再生するデバイスが変わってくれば、いろいろな可能性が出てくるかもしれないのは確かだ。
また、現状を考慮に入れて、ネット用にインタラクティブな仕組みを含んだCM挿入に取り組んでいる会社もある。ただ、正直に言わせていただければ、インタラクティブなことがいいのかどうかも、私にはわからない……。ただ、間違いなくパソコンの特性を活かしたものであるとは言える。さらに、好きなジャンルのCMだけ見る事ができるというのも「ネットならでは」なのかもしれない。
「あれはCMではない!」という意見
……という話をしていたところ、先日、ある人から面白い意見を聞く事ができた。
「もちろん、それは1つの考え方だ。だけどなー、若ぇの、それはCMじゃねえよ。単なるマーケティングのツールじゃねえか。CMっつうのはなあ、『強制的に見せられる』からCMになるんだ。そこにはCMの文化っちゅうもんがあるんだよ。目的を持ってクリックして表示しちまったりしたら、それはこれまでの『CMというアート』とは別のものになっちまうんだよ。」
なるほど……。CMクリエイターという人達がいたり、映画を目指している人の登竜門的な役割を果たしたりと、そういう場にもなっていて、独自の文化があるというわけだ。これは、マーケティングの道具としてだけ考えていたら生まれないものだ。
さて、困った。何とか、皆が満足できる方法がないだろうか?
では、こうしましょ!
そこで今、私は、ない頭を使って必死に考えている……皆が満足する方法を。
まず、パソコンでコンテンツを見るということを考えた場合、一番イヤなのは、起動に時間がかかるということだ。だから、あの時間を使って流すようにしてほしい……。だから、動画エンジンをOSにのっけるんじゃなくて、チップに埋め込んでしまって、いきなり立ち上がるようにしてもらいましょう……(オイオイ)。
そう、世の中のすべてのチップにWindows MediaやQuickTimeの技術を埋め込んでしまうのだ! で、マシンを起動すると、いきなりCMが流れる。で、CMを眺めているとOSの準備ができる。どうだ! これで文句を言う人は誰もいないだろう(中には「Windowsの起動画面がたまらく好き」「Macのアイコンが並んでいく様子にエクスタシーを感じる」という変態もいるかもしれないが)。
さて、問題はコンテンツをどうするかだが、これはネット接続していろいろ作業している時にバックグラウンドでダウンロードしておくようにすればよろしい。そのファイルを見えないところに置いて、ランダムに再生する。だからストリーミングじゃなくてOK。画面もデッカくして、きれいで、大容量でOK。
ン? でも、この場合、広告主は誰をスポンサーすることになるんだ? ハードウェア会社? いや、ダウンロードされるワケだから……ISPだ! でも、そうするとコンテンツを制作する人にお金が落ちなくなるから、広告代理店にISPとコンテンツ制作者と広告主を取り持ってもらう。で、ISPは差別化のために、自社の「色」を出してコンテンツで勝負していかなければならなくなる……。
うーむ。これじゃあ、BIGLOBEがTBSでNiftyが日本テレビで……という具合に、テレビの構造と同じになってしまうなー。「誰でもどこでも好きなコンテンツを見る事ができる」というインターネットのコンセプトから離れていってしまう……。そもそも、いくら「強制的に」と言っても、テレビの世界では、広告主はコンテンツに賛同しているという前提があるワケだし……。
じゃあ、マシンによって見られるコンテンツを制限する? いやいや、そんなことしたら、今度は私が言おう。
「だけどなー、若ぇの、それはパソコンじゃねえよ。」
そう考えると、パソコンでは難しいのかもしれない。これがセットトップボックスか何かであれば、「このデバイスではこのチャンネルしか見られない」ということもできるのだが……。問題はセットトップボックスが普及するかどうか、だ。いろんな付加価値を求めてパソコンを買ってる人が、果たしてコンテンツを見るためだけにセットトップボックスを買うかどうか……。
じゃあ、ゲーム機か? それはアリだけど、であれば、ソフトとしてじゃなく、ハードに載っていてほしいな、ストリーミングの仕組みが……。
いやいや、ゲームがダウンロードできるセットトップボックスであればいいワケだから……。それよりも、コンテンツはやっぱり何でも見られたほうがいいから……。
結論:結論出ず……
マズい。全然話がまとまらなくなってしまった。いつも思うことなのだが、「ストリーミング」をキーワードとして考えると「インターネット」から離れてしまうし、「インターネット」を中心にすると、「ストリーミング」はどこかに行っちゃう。このままだと、また「インターネットでのストリーミングビジネスは難しい」とか、「パソコンにストリーミングは向かない」とか、そういうネガティブな話になってしまいそうだ……。
ここから先は、うまくまとめてくださいな>各業界の方々。そして、少しでも私の駄文がヒントになったのであれば、その時は何かください(笑)
P.S. 6月6〜7日に行われるStreaming Media Japanにおいて、「吉井 勇プロデュース有料セッション」、並びに「日本画質学会 第7回研究会」で、ちょいとスピーチすることになりました。よろしかったら、御参加くださいマセ……。
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[姉歯康, ITmedia]
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