イー・アクセス、日本テレコムのADSL事業を買収
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| ― | 営業譲渡前(イー・アクセス/J-DSL) | 営業譲渡後 |
| 加入者数(5月末見込み) | 約31万/約21.5万 | 約52.5万 |
| 提供局数(5月28日時点) | 473局/842局 | 875局 |
| 提携ISP | @nifty、BIGLOBEほか30社/ODNほか数社 | 大手30社+ODN |
| ターゲット顧客数 | 約1750万/約194万 | 約1944万 |
日本テレコムはイー・アクセスにADSL網をいったん譲渡した後、改めてODNに対してホールセールしてもらう。この際、回線は日本テレコムに、エクスクルーシブ(独占的)に提供される。いわば、回線事業者とISPを兼ねていた従来の体制のうち、回線部分をイー・アクセスに譲渡したかたち。サービスとして「J-DSL」のブランドは残るという。
「ユーザーの見えない部分のネットワークが、イー・アクセスにより所有されるというだけ。現在の日本テレコムユーザーには、何の変化もない」(日本テレコム)。
今後イー・アクセスは、日本テレコムのバックボーンを利用して、地方部にもサービス提供エリアを拡大する予定。従来イー・アクセスは東名阪に絞ったエリア展開を行っていた。
イー・アクセスの千本社長は、「日本テレコムの回線は、技術者の私が見ても最も良質。地方部でも都会なみのコストでサービスを提供できる。また、両社ともベンダーが住友電工であるため、ネットワークを統合する際にスムーズに移行できる」と話した。
日本テレコムの思惑
日本テレコムは今回の提携について、「ADSL事業を非コア部門と位置付けた時から、一番価値のある方法で売却することを考えてきた」と話す。
「イー・アクセスには強力な経営陣がいる。そこに我々の経営資源を譲渡し、力を最大化すれば、業界内で勝ち抜いていけると判断した。そうなればユーザーに、より競争力あるサービスを提供するができ、また(同社に資本参加している)我々にとっても資源の集中/力の最大化につながる」(日本テレコムのウイリアム・モロー社長)。
千本社長は提携にあたって、「ユーザーによりよいサービスを提供することが条件、と言われた」と笑った。
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[杉浦正武, ITmedia]
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