ニュース 2002年7月24日 11:59 AM 更新

So-netのブロードバンド会員は27万人――11月に「ポスペ3」投入

ソニーコミュニケーションネットワークは、2002年度第1四半期の連結業績概要を発表した。営業損益ベースで1億9100万円の黒字に回復している

 ソニーコミュニケーションネットワークは7月24日、2002年度第1四半期の連結業績概要を発表した。それによると、営業損益ベースで1億9100万円の黒字。2000年第4四半期以来、一年ぶりとなる黒字回復をはたした。経常損益では1億2200万円の黒字で、法人税等調整額などを加算した上での当期純利益は、8000万円の赤字だった。


ソニーコミュニケーションネットワークの山本泉二社長

― 2001年第1四半期2002年第1四半期
売上高75億3400万円96億5600万円
営業利益▲4億1400万円1億9100万円
経常利益▲6億2100万円1億2200万円
当期純利益▲4億9100万円▲8000万円


2000年第1四半期からの連結営業利益の推移

 課金対象ベースのSo-net会員は、前年同期の169万人から227万人に増えた。接続サービスによる売上は81億1700万円で、前年同期比で31.0%の伸び。会員のうちブロードバンドユーザーは27万人で、2002年3月末時点で公表されていた19万人から、約8万人増えた。

 なお、営業損益で2億円近い黒字が出たが、これによる2002年度連結業績見通し(=通期の営業損失が4億円)の上方修正は行わない。理由は、「この業界は不安定。さらなる値下げがないとも限らないし、広告を打つなど積極的に打って出る必要が生じるかもしれない」(ソニーコミュニケーションネットワークの瀧川貞夫取締役)ためだ。

「ポストペット3」は11月投入、3980円

 今後の展開としては、アクセスインフラとしてのFTTHサービス市場が活性化すると見こむ。

 「IIJさんと電力系企業の合併の話もあったが……(記事参照)、これまでのADSLサービスでは、ラストワンマイル(電話線)を提供するのはNTTグループと決まっていた。しかしFTTHでは、東京電力さんがラストワンマイル(光ファイバー)提供に参入することで、競争が始まるだろう」(山本社長)。

 また、同社は今後、コンテンツ開発にも注力する方針。「現在、ポストペットのバージョン3を仕込んでいる段階だ。新バージョンでは従来の“部屋”のイメージが、“家”のイメージになり、2Dから3Dの世界へと変わる。また、常時接続環境に応じたものになるのだが……あんまり言うと怒られるので(笑)」(山本社長)。


会場でチラリと公開された、開発中の「ポストペット3」画面。確かに家のようなものが見える

 ポストペット3は10月からキャラクターグッズの販売に乗り出し、11月にパッケージを販売する予定。価格は3980円で、Windows/Mac版両方が登場するという。「過去の例でいうと、ポストペットが売上に数億円の押し上げ効果をもたらす可能性もある」(瀧川取締役)。

 発表会では、例によってほかのISPとの買収、合併があり得るかとの質問も出た。これに対し山本社長は「個別の話には、コメントできない」と慎重な姿勢を見せつつも、「この業界はプレイヤーが多すぎる。いろいろなところから、再編の動きは出てくるものと思う」と、今後の可能性に含みを持たせた。

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▼ So-net

[杉浦正武, ITmedia]

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