ニュース 2002年8月27日 09:27 PM 更新

「虚偽の情報で営業を妨害された」──BBTの主張

BBTがイー・アクセスCTOに対し起こした訴訟について、孫社長は「営業妨害に対してはわれわれも防御せざるをえない」と説明する

 「NTTに接続拒否されれば多くのユーザーに迷惑がかかる。われわれも防御しなければならない」。「Yahoo!BB」を展開するビー・ビー・テクノロジー(BBT)の孫正義社長は8月27日、都内で開いた記者会見でイー・アクセスCTOの小畑至弘取締役を提訴した理由を説明した(関連記事を参照)。


「虚偽の情報でYahoo!BBが劣っていると言われ、迷惑で悔しい」と話す孫社長(右)

 訴状によると、小畑取締役の言動・行為が不正競争防止法などに触れる営業妨害だと指摘したのは以下の2点。

(1)小畑取締役は2001年9月4日、社団法人の情報通信技術委員会(TTC)が開いた公式会見で、Yahoo!BBが採用しているAnnex Aについて「日本では信号の減衰が激しく、利用者に十分な通信速度を提供できない」と発言した。だがAnnex Aに欠陥はないことは実証されている。小畑取締役は虚偽の事実をあたかもTTC公式見解のように報道関係者に説明し、マスコミ媒体を通じて世間に流布することでBBTの営業を妨害した。

(2)Yahoo!BBが8月に開始した12Mbpsサービスについて、小畑取締役は報道関係者に対し、Annex A.exを攻撃する虚偽の情報をリークすることで営業を妨害した。

 訴状では(1)の不法行為による営業妨害が2001年9月から始まったとし、2002年3月までの7カ月間は「営業妨害による会員獲得数低下が著しかった」と主張。1カ月当たり約3万人の会員獲得機会を失ったとし、本来獲得できたはずの会員7カ月分に月額料金2830円、計算上利益率50%、ユーザーが契約を継続する平均月数36カ月をかけた総額約106億円の損害を受けた、としている。

 訴訟ではこのうちの一部となる3億円を請求し、(2)については「12Mbpsサービス開始直後のため確定できない」として訴訟中に明らかにするとした。

 孫社長は「訴訟を好んでやるわけではない。だが小畑取締役はTTC専門部会リーダーという立場を利用して不当な決議を行おうとしている。通信事業者は技術で勝負することで切磋琢磨すべきだ」と述べた。

 訴訟に先立ち、BBT側が小畑取締役に対し内容証明郵便で警告するなどの行動は起こしていない。だが「1カ月ほど前に小畑取締役に口頭で『迷惑だ』と申し上げた。それ以降も改善されていない」(孫社長)ため、訴訟に踏み切ったとしている。

 孫社長は「金を取るのが目的ではない。小畑取締役が間違いを認め、ユーザーやマスコミに明確な謝罪を行って営業妨害をやめれば、われわれは本業に集中したい」とし、小畑取締役の対応次第で訴訟を取り下げる可能性もあること示唆した。



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[小林伸也, ITmedia]

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