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2002年9月6日 03:16 AM 更新
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Review
Windows Media Player 9(β)の仕上がり具合(3/4)
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アーティスト情報からビデオクリップへとアクセス
WMP9を「Now Playing(日本語版WMP8のプレイビュー)」にすると、従来プレイリストが表示されていたところにジャケット写真が配置されるようになったことに気付くだろう。さらに詳細に見ると、視覚エフェクトの選択肢に「Info Center View」という項目が追加されている。
このビューは、再生中のメディアファイルの情報をWebから取り出して表示する機能。作曲やアレンジなどのスタッフはもちろん、アーティストのバイオグラフィやディスコグラフィ、歌詞データ(歌詞データは今のところ掲載されていないようだ)、同じジャンルの推薦CD、似たタイプのアーティストなどにアクセスできる。もちろん、ここで推薦されるCDや似たアーティストの情報をたどり、オンラインでCDを注文する機能もある。
再生中のアーティスト名からバイオグラフィやディスコグラフィ、同種のCDやアーティストなど、さまざまな情報へとアクセスできる
さて、このInfo Center View、メインの画面に戻ってみると「Additional Downloads」というリンクを見つけることができる。ここでは、そのアーティストのビデオクリップをリストアップしてくれる(しかも曲の最初から最後まで聴けるフルレングス版)。ビデオクリップの提供元は米Yahoo!で、自分でアクセスすることも可能だ。お気に入りのCDからビデオクリップへと簡単にアクセスできるのは、なかなか楽しい。
「Additional Downloads」からはビデオクリップにアクセス可能。米国のメジャーなアーティストなら、たいてい1本は発見できる
ただし日本でのサービスがどうなるかは未確定だ。既存のプロモーションビデオを配信しているサイトがほとんどないことを考えると期待薄だが、CDプロモーションの一環として、日本でも是非、同様のサービスを提供してほしいものだ。
さて、もうひとつネットワークに関わる機能が追加されている。それは有償ネットワークサービスへの接続機能で、WMP8のフレームワークに対応したビデオ、あるいはオーディオのメディア配信サービスへとアクセスできる。たとえばFullAudioにサインアップすると、月額9.95ドルで50曲、あるいは月額17.95ドルで100曲までのデータをダウンロードできる。登録されているアーティストなどは、自分で確認してほしいが、かなり有名なアーティストからインディーズバンドまで、幅広いアーティストが登録されていて驚く。
別のPressPlayというサービスでは、同様の価格設定に異なるポリシーでの配信(無制限のストリーミングサービスなども提供される)が行われており、ネットワーク時代に即したビジネスモデルを模索している様子がうかがえる。無制限のストリームを聴きながら、お金を支払ってCDに焼けるデータをダウンロードしたり、CDをオンラインで発注したりできるのだ。ただし、いずれのサービスも、今のところ米国に住所のあるユーザーにしか提供されない(クレジットカードの住所が米国にある場合はサインアップ可能)。
Windows Mediaに対応したオンライン音楽配信サービスにアクセスする機能が加わった。さて、日本ではどうなるのか?
[本田雅一, ITmedia]
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