ニュース 2002年9月27日 11:35 PM 更新

“通信と放送の融合”狙うYahoo! BB

インターネット、電話、そしてテレビ。Yahoo! BBが家庭内の情報インフラを、ブロードバンドを利用する形式へと置き換えようとしている。ビー・ビー・ケーブルの橋本太郎社長は27日、BBケーブルTVの詳細を明らかにした

 Yahoo! BBが、放送事業への進出に向け体勢を整えている。ソフトバンクグループであるクラビットの子会社、ビー・ビー・ケーブルは、この秋からYahoo! BBのインフラを利用する有線放送サービス「BBケーブルTV」(記事参照)を提供する予定。9月27日に開催された「SGI Solution3 Fair 2002」には、ビー・ビー・ケーブルの橋本太郎社長が登場。BBケーブルTVの事業概要を説明した。


ビー・ビー・ケーブルの橋本社長は、ソフトバンク・ブロードメディア社長、クラビット社長も兼任する。「本サービスを公式の場で紹介するのは、これが初めてだ」

 橋本氏は、BBケーブルTVの目的は「放送と通信の融合を実現する」ことだと明言する。

 「これは、ソフトバンク・ブロードメディア設立当初から目指していたこと。ブロードバンドを利用することで、CS/CATVと同様のコンテンツを、全国規模で、より低コストで提供できる」(同)。

 同氏はまた、Yahoo! BBが発表当初「どうしてそんな安い料金でできるのか」といぶかしがられた状況を振り返り、大胆な料金を打ち出せたのも、その後発表された「BB Phone」「Yahoo! BBモバイル」、そして今回の「BBケーブルTV」といったサービスの提供を見込んでいたためだと説明した。

 「もはや巨大なインフラを、1つのサービスのために構築する時代は終わった。テレビ、電話、インターネットをブロードバンドで提供することで、1つのサブスクライバーラインから、より多くの収入を得る」(同)。


BBケーブルTVと、一般のCATVとのシステム比較

コンテンツ保護に配慮

 BBケーブルTVは、STBによりテレビでブロードバンドコンテンツを視聴できるサービス。ビー・ビー・ケーブルの放送センターから、Yahoo! BBのバックボーンを経由して、複数チャンネルのコンテンツをNTT局舎までマルチキャスト配信する。その後は、ADSL回線を通じて各家庭まで伝送されるという仕組みだ。

 コンテンツは米Harmonicの技術を用いて、MPEG-2でエンコード後、スクランブルをかけて配信する。MPEG-2を利用することについては技術者内で議論もあったが、「枯れた(実績を持つ)技術で、手堅くまとめたらどうか」ということで決定されたという。


サービスのインタフェースも公開された。コンテンツは全画面表示も可能。チャンネルは「リモコンの上下だけで操作するイメージ」という


VoDコンテンツの選択画面。R-18指定のコンテンツにはペアレンタルロックがかかる。VoDコンテンツ視聴時はSTBとサーバが一対一で通信を行うため、10倍速の早送りや一時停止、巻き戻しが可能となる

 橋本氏は、コンテンツ管理には特に気をつけたと話す。

 今回、サービスに利用される専用STBは、HDDを搭載していない。また、マクロビジョンによるコピープロテクションに対応しており、映像出力もアナログに限定した。いずれも、デジタルコンテンツの違法コピーを防ぐためだ。

 ハードウェア側ではスマートカードによるユーザー認証を行うほか、放送センター側でCAS(コンディショナルアクセスシステム)を構築。コンテンツ自体を暗号化して、コンテンツを購入している視聴者のみ解除キーを配布するといった視聴制限も行っている。

 同氏はBBケーブルTVは、最終調整に入っている段階とコメント。現在、都内100名程度のモニターに対して試験サービスを提供中と話した。

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関連リンク
▼ ソフトバンク・ブロードメディア
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[杉浦正武, ITmedia]

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